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いきなり音楽教室  作者: marron
お教室編
7/200

7、良い音が出るなら

私は、生徒さんにあまり指の形を指導しない。勿論、明らかに変な弾き方をしていれば、もっと弾きやすい弾き方を教えるし、力が入りすぎていたり逆に力が無かったりする場合は、正しい弾き方を教えはするけれど、あんまりひどくない場合、また本人に考えてほしい場合は、あえて口を出さない。


その代り、手は出す。

私の手がどのように弾くのかを見て、自分の手と比べてもらう。

そうすると、たいていの子は、

「ここが違う」とか

「先生の手は、指が高い」

など、子どもなりの意見を教えてくれる。それが分かる子は、いちいち指をこーしろ、あーしろと言わなくても、自然と良い形になっていく。


お~、珍しくまともなエッセイ。


と思ったら大間違いだー!


過去に面白いピアニストに出会ったことがある。

彼はクラシックを勉強した後、ジャズに転向した人で、最初からジャズを弾いていた人よりも明らかに技術があり、そして指使いというか指さばきが上手かった。

その彼が

「良い音が出るなら、鼻で弾いたって良いんだ」

と、言っていた。

なるほど。そうかも。


そう思って、それを生徒さんに言ったら、

もれなく全員、鼻で鍵盤を弾こうとした。

「いでー!」

痛いって・・・さすが、男子。


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