15、歌が上手い
親ばか全開で言わせてもらえば、ウチの子ははっきり言って超歌が上手い。
あす君なんて、天使のようだ。小さいころのだみ声が思い出せないほどの、美しいソプラノ。
子どもはみんな高い声が出るわけではなくて、意外と高い声は苦手で、急に高い声になると、声が小さくなる。
なので、ウチの子のように高い声がよく出る子は貴重なのだけど、高い声のソプラノよりも、音をとるのが難しいのはアルトのほうなので、学校ではどっちからもひっぱりだこらしい。
お母さんが声楽家だから上手いわけではない。
一応言っておくと、どんな芸事でも練習をしなければ上達はしない。ウチの子の歌が上手いのには理由がある。
それは日々の練習。
別に、習っているわけでも教えているわけでもないけれど、彼らは一日中歌っている。しかも、大音量で歌う。なんでも歌う。
テレビで流れているアニメソングやCМソング。私が動画で聞いているような、昔懐かしいものも、声楽曲も勝手に聞いて覚えて歌う。勿論イタリア語はめちゃめちゃだけど、それでも歌う。
はっきりいってうるさい。けれども我慢をする私。
母の我慢の結晶が、彼らの歌を上達させていると言っても過言ではない。




