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いきなり音楽教室  作者: marron
うちの子編
63/200

13、末っ子練習風景

末っ子は小さなころから集中力があり、ピアノの練習があまり苦にならないタイプらしい。

そして、何かすごく楽しそうだ。


ポロンポロン♪と末っ子が練習する音が聞こえてくる。

そして何やら喋り声も聞こえる。

一応防音の部屋なので、あまり音は聞こえないのだけど、どういうわけか喋っているのが聞こえる。

ということは、かなり大声で喋っている。

何をやっておるんじゃ。


「おかあさん、できたから伴奏弾いて」

と、曲が弾けるようになると私に頼みに来る。

「さん、はい!」

と、末っ子が号令をかけると一緒に弾きはじめる。

まあ、1人で譜読みして、1人でこれだけ弾けるようになれば立派なもんだ。

と、思っていると、すっとこどっこいな変な音が聞こえる時がある。

「そこ、違う、なんだその音」

と指摘すると、うひゃひゃひゃひゃと大笑いする末っ子。

「ヘンでしょう?僕が考えたの」

はい!?

何勝手に編曲してるの?しかも、ちょっとふざけた音がする。ただ間違えちゃった音じゃなくて、末っ子なりに計算した“間抜けに聞こえる音”らしい。

たしかに、相当間抜けな音だ。

コントでも使えそうなダメっぷり。


しかも

「おかあさんも、そっちで、絶望的な和音を弾いてね!」

などと、勝手に違う曲を所望してくる。

そんな簡単にできるか!と思いつつも、低いところで不協和音を弾くと喜んでくださる。


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