12、あす君の練習
ウチの子のなかで、あす君だけは、練習の仕方を教えなければならない。
なぜなら、彼は自分の中の音楽と、自分の持てる技術が頭の中で一致しないため、どこの方向へ進んでいいのかが分からないらしい。
なので、曲を与え、ある程度譜読みができてきたら、一度指導に入る。
「前半に2か所、後半3か所リズムと音の間違いがある」
と、まずは譜読み間違い部分を指摘。
それがクリアできたら
「この部分、抜きだしで右手からスキップのリズム50回」
などと、部分的に技術面的な指示をする。
部分練習ができたら、それをつなぎ合わせる。つなぎ目がガタガタだと音楽にならない。
ということをやっていると、こちらも非常に大変なので、あんまり見てやらない。
みてやらないと出来るようにならないのだけど、違う方向へ行こうとする。
そこで・・・
あす君はジャズが大好き。
ということで、コード弾きだ!
合唱伴奏で培ったリズム感をもとに、コードを弾く。
ウチにはジャズの楽譜も多くあるし、私が編曲してあげることもある。コードも簡単なものならば、私が書いておく。
メロディは自分で歌いながら、なんちゃって伴奏を自作する。こういう練習方法ってあんまりないし、多分お友だちでもこういう風に弾ける人はいないんじゃないかなぁ。
スイングやブギウギが好き。
そのくせ、聞くのはクラシックが好き。つまり音楽が好きってことらしい。




