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いきなり音楽教室  作者: marron
うちの子編
58/200

8、合奏のピアノに立候補

小学校では、3年に一度音楽会がある。合唱と合奏を学年ごとに披露するアレだ。

我が子たちは、何をするんだろう?

音楽家である私としては、興味深いところでもある。


(すずめ)ちゃん(当時4年生)は、ボンゴだかコンガだか、そういう太鼓系のやつを選んだ。リズム感もわりとあるし、楽譜もそれなりに読めるので、とても楽しそうにやっていた。


そしてあす君(当時3年生)。なんと、ピアノに立候補したらしい。

あす君は、お母さんが大好きなので、お母さんと同じピアノをやりたい、とよく言っている。だけど、クラスにはピアノの上手い女子が数名いる。

無理だよ。

と、最初から言ってはいけない。

オーディションだ!


学校から楽譜をもらってきて、ひと月後にオーディションをするという。

あす君、大はりきりで練習を始めた。

ひとつ言っておく。アスペルガーの人って、不器用な人が多い。あす君は筋肉量も少なめなので、音量の調節が下手だと母は知っている。


だけど、練習した。いつぞやの夏休みよりも練習した。

おかげで、かなり弾けるようになった。

この分なら、やらせてもらえるんじゃないか、と私も淡い期待を抱くくらいには。


オーディションの日。

あす君は、拍手をもらった。「あす君すごーい!」と、誰もが言った。(らしい)

だけど、あす君は選ばれなかった。

選ばれなかったけれど、「すごーい」と言ってもらえたので、満足だったようだ。

結局、鍵盤ハーモニカになり、ソロをやらせてもらった。


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