20、拍手はまだ
コンサートでは、拍手をするタイミングがある。
オペラの劇中でも、アリアを歌いきったところで拍手をするのはOK。曲の途中は勿論ダメ。
1幕ごとに拍手をするのもOK。
基本的に「ブラボー」を言うのは、男性のみ。
そうそう「ブラボー」って言わないで、「ブラーボ」というとイタリア語っぽくなる。最後の「ボー」を伸ばすと途端に日本語っぽくてダサい。
あるテノール歌手の先生は、お弟子さんが必ず舞台を聞きに来て、良いタイミングで「ブラーボ」と叫ぶ。彼らはブラボー隊と呼ばれている。今でもあるのだろうか。
では、オペラではなく歌曲のコンサートの場合、拍手はいつするのか。
基本的に、ソリストが出入りする時だけでOK。
歌曲は短いので、一曲が終わるごとにイチイチ拍手をしていると、曲が進まない。どうしても拍手をしたい時は、せめて同一作曲家のシリーズが終わるのを待ってからにしてほしい。
とはいえ、分からずに拍手してしまう人も時々いる。
曲が盛り上がって、つい拍手してしまったのだろう。そういう時は、私も無視するわけにもいかないので、会釈を返すことが多い。
オーケストラなどで、アンコールにマーチを演奏する時は、手拍子もOK。
でもアレ、演奏側は結構辛い。
素人の手拍子はずれている上に、会場が広いと時差もある。変な手拍子が方々から聞こえてきて演奏しにくい。
指揮者は必死なのだ。




