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いきなり音楽教室  作者: marron
声楽家編
40/200

15、1人でなんて

前回は、体調不良でも歌わなきゃならない、という話をした。

代役なんてないのだから仕方がない。

歌い手の私に代役がないように、伴奏者にも代役はない。


リサイタルのプログラムには、歌う私だけではなく、もれなく伴奏者の名前もプロフィールも載せる。

つまり、名前が書いてあるということは、私が歌い伴奏者が弾かなければならないということだ。


ところが、過去に何度か伴奏者が急病でこられなかったことがある。

ほとんどの場合は、急病だろうが何だろうが息も絶え絶え弾いてくれるけれど、どうしても来られないことがある。伴奏者だって人間だ。

しょうがない。

今回は、歌いません。ということになった。あれは悲しかった。まあ、内輪のコンサートだったし、出演者は私だけではなかったので、仕方がないと割り切ることもできたけれど。


一度は、他の歌い手の伴奏者に当日急きょ頼んで歌わせてもらった。

慣れない伴奏者と本番一発合わせ。ものすごーく緊張した。

歌えなくはないけれど、緊張度が違う。お互いに「合わせなきゃ」というのがありありと浮かびあがる張りつめ度が半端ない。

それでもなんとかできるところがプロなのだろう。

しかし、どんなにプロでも、1人では歌えないのが声楽家、なのだ。


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