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いきなり音楽教室  作者: marron
声楽家編
39/200

14、替えが効く

一流のオペラなどの場合は、役の人に万が一、何かあった時のためにアンダーと呼ばれる、控えの歌い手が準備されている。

私はアンダーですら、なったことはないけれど・・・

まあ、こういう舞台は一流どころだけである。



普通、舞台で歌うのは私の役目である。

オペラだろうが、リサイタルだろうが、私の名前が載っていたら、それは私が歌わなければならないのだけど、具合の悪い時がある。

いきなりのインフルエンザだったり、ノロウィルスだったり、単なる風邪でも咳が止まらなかったりすることがある。

だけど、私の舞台にアンダーなどあるはずがない。どんなに具合が悪かろうと、歌うのは私である。


朝起きて「う、お腹が痛い」ということがあった。(ノロウィルスだった)

大急ぎで伴奏者と主催者さんに連絡を入れる。

そして、お腹が痛い。と訴えたところで・・・・

「じゃ、頑張って来てくださいね」

と、言われるだけである。

そりゃそうだ。お腹が痛いからって休めるはずがない。


家を出るまで、トイレにこもって、なんとか出発。

電車に乗って座って、気が付いたら気を失っていた。

そんな状態でも舞台に立つ。

いやー、あの時はホント辛かった。でも、何とかなった。

体調管理も仕事のうちとはいえ、あの時の自分は頑張ったから、とりあえず褒めておく。


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