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いきなり音楽教室  作者: marron
声楽家編
35/200

10、古典イタリア的な衣装

オペラの成功のカギを握るのは何と言っても演出家。

なんだか演出家はエライ。

演出家が、コウと言ったらコウだし、あーと言ったらあーになるわけ。


それは、例えばモーツアルトのオペラなのに、舞台を現代ニューヨークにしてみよう!と演出家が言うとなると、舞台のセットも衣装もそうしなければならない。だけど、モーツアルトのオペラの曲や歌詞は変わらない。


一時、そういうのが流行った時期がある。

なんでもかんでも近代的。下手すりゃ未来的なオペラ。

どんな意味があるのか、半裸のバレリーナが要所要所で踊りまくるなんてのもあった。

それがウケたかどうかは知らないけれど、私たち歌い手はそんな演出家の言うがままになる。


気になるのは、衣装と化粧。

男も女もほっぺが真っ赤という舞台もあった。

何を表現しているのか、いまだに分からない。


だから、普通の古典イタリア的な演出だとすごく安心する。

ちなみに、古典イタリア的な衣装の場合、女性は胸がすごく開いた服を着る。ない胸にストッキングを詰めて、なんとしても「谷間」を作り出す。場合によっては、影を描いたりする。


なんと、無理やり詰め込んでしまって、舞台の上でポロっと出ちゃった人もいる。

その時、お客さんは誰も気づかなかったのだけど、共演していた相手役(男)が、鼻血を出したというアクシデントがあった。

その人、その後しばらくあだ名が「鼻血」になっていた。


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