2、声楽家の筋力
よく言われるのが、声楽家は腹筋がすごいんじゃないか、ということ。
多分、それなりにあるはず。
だけど、それよりもその上に付いている肉というか脂?が多いので、あんまり筋肉質には見えない。
だいたい、なぜ太っているのかというと、それには訳がある。と、思う。
まず、声楽は体力がいる。
ついでに言うと、ピアノもそこそこ体力がいる。
あと、ハープもものすごい体力がいる。
なーんて言ってると、どの楽器もそれなりに体力がいる。
けれど、声楽の場合、楽器が自分自身というところがポイントになる。
リードが割れたから交換すればいいとか、弦が切れたから交換すればいいとか、音が狂ったから調律すればいい、わけではない。
風邪をひかず、喉を傷めず、そして身体を共鳴させる。
そういうことがあって、太っているのではないかと思う。
声楽家には、どこの筋肉が多いかというと、まずお腹であるけれど、それは随分と深いところの筋肉、いわゆる最近流行りのコアという部分だと思う。
あと、かなり使うのが背筋。実は背筋が使えていないと音を長く保てない。
それから、首。
喉を開くために、鎖骨の上の二本の筋肉というのか首の全面にある筋肉が異様に発達していて、自由自在に動かせる。
やってみせると、誰でも驚いてくださる。
ぜひ、見せたい。




