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いきなり音楽教室  作者: marron
音大編
195/200

20、修士論文



学部(大学のこと)では卒業論文は書かなかった。卒業試験だけだった。

だけど、大学院ではそうはいかない。

ちなみに、ウチの大学は修士号までしかない。博士号の取れる音大もあるらしいけど、ほぼ無意味だと思う。

なので、在学期間は2年間。


ということで、修士論文だ。

私はフランス歌曲が専攻なので、フランス人の作曲家ギイ・ロパルツについて論文を書いた。

卒業試験もロパルツの曲を歌った。すっごく難しかった。

同門のオペラ科の友だちに、

「マロンが、違う世界に行っちゃった」

と、言われるくらいは難しかった。

あんなに難解な曲を歌ったところで、聞いている人は楽しいのだろうかと、いつも疑問になる。

歌うのは、まあ、楽しいけど。


私が論文を書いている頃は、まだパソコンがあまり普及していない時代だった。

ワープロで論文を書いている人もいたけれど、私は手書きだった。手書き率が高かった。


そういえば、「血に飢えた(つめ)」と書こうとして「皿に飢えた(うり)」と書いた友だちがいたなぁ。

その子は、超天然で、ワイン色のマフラーをしていたことがあって、ふと見るとそこに「YAMAHA」と書いてあった。ピアノの鍵盤カバーを首に巻いて来ていた。

そんなに似ている色のマフラー買わなきゃ良いのに。



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