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いきなり音楽教室  作者: marron
音大編
181/200

6、音大貧乏男子



音大にいる男子は、すっごい金持ちのボンボンか、ものっすごい貧乏のどっちか。

普通家庭はないのだろうか。


そして、私の友だちはほとんどが貧乏だった。

それも、ただの貧乏じゃない。ド貧乏だ。


火が移ったら3秒で燃えつきそうな、ペラッペラのアパートに住んでいる奴らが数人。

そんなアパートに住んでいるから、ピアノなんて置いたら床が抜ける。ピアノもなし、でどうやって練習するのかと思ったら、鍵盤ハーモニカしか持ってないヤツまでいた。

ヤル気あるのか・・・

食事も満足に食べられる収入はない。勿論仕送りもない。彼らは、親の反対を押し切ってまで東京に出てきて、音楽家になるべく勉強をしているのだ。


だけど、食べないわけにいかない。

バイトはまかない付きの清掃の仕事。夜な夜な清掃をしては、そこでたらふく食べてくる。

そして、学校があると学食でカレーうどんとライスを注文して、

「これで、カレーうどんとカレーライスが食べられるんだぜ」

などと言っている。涙なしには語れない貧乏だ。


着ているコートがゴツゴツと不自然に膨らんでいるかと思ったら、学校のトイレットペーパーを仕込んでいる奴もいた。

それはいかんだろう。


だけど、トイレットペーパーか。ないと、困るよね。



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