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いきなり音楽教室  作者: marron
お教室編
18/200

18、不潔じゃないけど

ウチのピアノの生徒さんには、女の子もいる。

女の子たちは、手指が汚いこと、ないなぁ・・・と考えていて、思い出した。


「うわ~、コレはまた、どうしたの?」

と聞くと、Nちゃんは堂々とその両腕を見せてくれた。

彼女のまだ短くて細い腕には、赤いサインペンで所狭しとハート模様が描きこまれていた。でも、よく見るとハートというよりは、ただのブイのようでもある。

「きょうね~、おばけやしきやったの~」

女の子は、幼稚園児でも説明が上手い。まず「いつ」「なにを」が分かる。さすが女の子。

「うん、それで?転んだの?」

「違う違う、Nちゃんね、ゾンビだったの」

ゾンビで・・・ハート?・・・沈思黙考。

ああ、ゾンビ!切り傷というか、ゾンビっぽい血の痕か。

「へぇ~、すごいね」

「そうなの~、ゾンビがんばったんだ~」

「エライねぇ。みんな、怖いって言ってた?」

「ううん。誰もきづいてくれなかった」

プ!

かわいすぎ。

暗い部屋でやったから、Nちゃん、渾身の作、ゾンビメイクは誰にも認識されなかったらしい。


それをまた、本人が分かっているところがすごい。



--- --- ---


どうでも良いけど、「沈思黙考」って言葉が好きです。

なんて可愛らしい響き♡


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