1、墓場にフラッシュ
ここから「音大編」となります。よろしくお願いします。
しょっぱなから、下品なネタですみません。
晴れて音大生になった私が通う学校の横には、広い墓場があった。
無理にそこを通らずとも駅には行けるが、場合によっては墓場の横を通る方が速いこともあり、ギャーギャーと女子大生らしい大騒ぎをしながら通ったものである。
友だち数人と歩くとき、知っている曲をかたっぱしからハモりながら歩いて行く音大生たち。
いつでもどこでもハモれる技術の持ち主。さすがだ。
さて、そんな音大生。墓場を通る時に気を付けることがある。
それは露出狂。(音大生語でフラッシュマンと呼んでいる)
・・・出るんだ。
1人の時は、そこを通らないようにするべし。
暗くなったら気を付けるべし。
雨の日も気を付けるべし。
しかし、どーしても一人で雨で薄暗い日にそこを通らなければならなかった友だちが、数人フラッシュマンに遭遇している。
そんな墓場の隣にある音大。大学がなければ静かな田舎の町である。
露出するフラッシュマンも、静かで音大生しかいないからこそ、安心してフラッシュできるのだろう。
墓場でフラッシュ!とされても、決して慌てず、まるでそんなものは存在しなかったかのように無視するのが一番いいらしい。
あ、私は遭遇したことはない。ホ。




