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いきなり音楽教室  作者: marron
発表会編
162/200

12、あす君の太鼓



あす君は1年間だけ、太鼓を習っていたことがある。

その時のことを、先日急に思い出したらしく

「あーいうのはあんまり好きじゃないんだよね」

と言いやがった。

おまいがやりたいと言ったんじゃろがー!


ということが、子ども相手には結構ある。


まあいい、終わっちまったことはしょうがない。

そのあす君の太鼓は、能楽太鼓と言って、お能のバックで演奏されるやつ。

正座をして2本のバチを持って、テレツクテレツクと太鼓を叩く。

1年間の終わりに、能楽堂で発表会をさせてもらった。


座り方、バチの持ち方、太鼓の叩き方、演奏の仕方だけではない。

日本音楽独特の所作があるため、舞台への上がり方、

太鼓の持ち方、歩き方など事細かに教えてもらった。

足袋など初めて履いたが、なるほど、靴下とはやはり違うらしい。


あんまり好きではないと言ったわりには、その頃はかなり打ち込んでいて、とてもかっこよかった。

なによりも、お玄人の先生が笛と謡を生で入れてくださった。

そんな体験なかなかできないのにね。

「あーいうのはあんまり好きじゃないんだよね」

と言われちゃ悲しくもなる。


良かれと思ってやっても、コレだもんな。

親はほどほどに習わせるのが良いらしい。



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