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いきなり音楽教室  作者: marron
合唱編
146/200

21、第九で助演



N響の第九の合唱は、女声は3年生が出演している。

しかし、それだけでは少し迫力に欠ける。ソプラノ、アルト、各50人以上もいるのに、迫力が足りないってすごい舞台である。

しかし、ここで足りないのは、人数ではなくて、いわゆる“気合”のような迫力である。声量は十分にあっても、学生の声はなんとなく素人臭さがある。


そこで登場するのが、迫力のある“助演”である。

成績のいい4年生、さらに院生が3年生の中にちらほらと混じって歌う。

これはかなりすごい。

私が3年生の時に、助演が入った瞬間に合唱の声が変わったのを覚えている。

そして、私が4年生で助演に入った時、隣にいた3年生の女の子が「うわ~」と言っていたのも覚えている。


ということで、卒業後もなんだかんだ助演をさせてもらったので、計5回ほど、N響の第九で歌わせてもらった。

3年生のひよっ子たちの中で、合唱とは、プロとは、という意識をもって“迫力”を声で伝える役。

今思うと、重量な役割だったのだなあ、と感じるのだった。


年末に放映されている「第九」で、学生にしては歳くってるな、と思う人がいたら、それは間違いなく気合の入った”助演”である。





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