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いきなり音楽教室  作者: marron
合唱編
137/200

12、音高の合唱・女声合唱


音高には合唱の授業がある。

合唱だけをやる授業だ。

学年の女子全員が合唱スタジオで歌う。

ハッキリ言って上手い。

ピアノ専攻だろうが、クラリネット専攻だろうが、上手い。

絶対に音をはずさない音高生ばかり。当然だ。

むしろ、声楽科の連中の方がオンチだったりもした。


ちなみに、学年160人中女子は159人。

合唱としては大編成である。

ソプラノ、メゾ、アルトに分かれても1パート50人以上いる。圧巻だ。



その頃気づいたのだけど、合唱曲の曲想が随分と変わってきていた。

私が小中学生のころ歌っていたのは、分かりやすい曲が多かったのだけど、高校生になってから知った曲は、難解なものが多かった。

音高だからわざわざ難しい曲を選んでいるわけではなくて、作曲の方向が、新しい時代へと向かっているためであった。


そのため、新しく作られる合唱曲や吹奏楽曲はわかりにくい変拍子のものや、奇抜な和音使いのものが多くなった。

歌詞も、昔風の「蝶よ花よ」的なものではなくて、もっと若者の言葉をそのまま語ったようなものが増えた。


学校の先生をバカにしたような歌詞や、乙女心を「デブ」で片づけるような歌詞とか・・・

みんなでさんざん嫌だ嫌だと文句を言って、結局歌詞を自分たちで作り変えた。

おかげで、もともと個性的だった曲がさらに個性的に生まれ変わった。

音高生は「作詞」の才能もあるかもしれない。



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