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いきなり音楽教室  作者: marron
再びお教室編
125/200

25、先生は先を生きる仲間



人生いろいろ、子どもにだっていろいろある。

中高生になれば、そりゃーもう様々なことがあって、昨今の子どもたちは色々と大変なんだなぁと思わされることもしばしば。



結構、どの子にもそれはあって、お稽古に来て、ピアノを弾いていて気づくことがある。

自分からポツリと「あのね、せんせい」と言える子もいるし、ジッと耐えているだけの子もいる。

様子を見て

「今日元気ないね」

と話しかけると「実は」と話し出す子もいるし、どうしても話すことができない子もいる。

だけど、それだけでも随分気持ちはラクになるらしく、私が気づいてあげることが大切なように思う。



時々話が込み入ってきて(込み入らなくても、本人が納得できないと)長くなることがある。

そういう時はもう、レッスンはしない。

私は聞き手に回って、ジッと生徒さんの話を聞くだけになる。

大したアドバイスなどできないし、ただ聞くだけなのだけど、子どもたちは自分から解決方法を見つけていくことが多い。

たくましいなぁ、と思う。



私の歌の師匠も、自分の子どもよりも若い生徒たちから恋愛相談などを受けている。


先生と生徒。私たち“ピアノの先生”は先生であるけれど、時に母であり、友であり、そして秘密を守る仲間にもなる。

ピアノを通して、人間関係を育むことができるのはなんとも光栄な職業だと思う。



ここまでお読みいただきありがとうございました。

「再びお教室編」はこれで終わります。


次回からは「合唱編」となります。

学生時代から、また、大人になってから、合唱を通して経験したことを書こうと思います。

どうぞ、よろしくお願いします。

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