12、オクターブとは
3,4年生になると、手が少し大きくなってくる。早い子はこのあたりでオクターブが届くようになる。
オクターブというのは、ピアノの鍵盤のドからドまで。(ドレミファソラシドの8音でオクターブ。勿論レからレまでだってオクターブ)
ピアノの曲で、オクターブを使うものは多い。
だけど、手の小さい人はオクターブの曲は非常に疲れるらしい。だいたい、力の弱い小指をめいっぱい広げて鍵盤を叩くのだから、慣れないうちは鍵盤に負ける。
そうそう、ピアノというのは打楽器ということを知らない人も多い。思ったよりも力が要る。
それで、なるべく3年生くらいからオクターブの練習を始めるのだけど、無理は禁物。
ただ、4年生くらいでオクターブが弾けるようになるのは、かなり嬉しいらしい。4年生でオクターブが一瞬でもできた子は、ドヤ顔で何度もやってみせてくれる。
ま、一瞬だけどね。
だいたい小6くらいになると誰でもオクターブが届くようになるのだけど、いくら手が大きくなっても届かない子が稀にいる。
なぜだか、親指と人差し指の間が全然開かない子がいるのだ。
180度までとはいかなくても、ひっぱれば120度くらいは誰だって開くと思う。ところが、過去に、最大でも60度くらいしか開かない子がいた。
中学生になってもそんななので、結局その子はオクターブは弾けなかった。
中世の頃だったら、水かきを切ってでも開くようにしたらしいけれど、現代ではやっていない。