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いきなり音楽教室  作者: marron
再びお教室編
116/200

16、帰りの挨拶



お教室で、必ずやること。

それは「挨拶」。


挨拶をしない子には教えない。

ウチのお教室では、始まりの挨拶は

「よろしくお願いします」で、

終わりの挨拶は

「ありがとうございました」

と、決めている。


ものを習う立場として、当然知っておいてほしい言葉なので、小さな子には難しくても、必ずやってもらう。


小学生までは、椅子の前にきちんと立って、向かい合って礼をする。

さすがに中学生になると照れも入るので、座ったままでも良しとしている。

けれど、小さいころから習っていた子は、大学生になってもきちんと立って礼をしてくれる。


始まりの挨拶は、誰でもみんな同じようにやるのだけど、帰りはそうはいかない。

疲れた子や、次に遊びの予定のある子は、早く終わらせたいので、挨拶がおざなり。

「ありがとうございました」の「あり」までしかそこにいなくて、「がとうございました」は、もう扉の方に歩き出している場合もある。


「“た”まで、ここにいて」

と、よく指導をする。

って、指導か?



普段の癖が出る子も多い。

「はい、気を付け!せーの」と私が号令をかけると

「ごちそうさまでした!」

って、給食かい!

と、ツッコミを入れたり、

「さようなら」

と、学校みたいだったりする子もいる。

うん、それは、お帰りの挨拶、だね。

可愛いから、ま、いっか。



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