1、レッスンに入る前に
ピアノの先生で、歌の先生で、三流声楽家で、時々ピアノ弾きで、音楽教室とか合唱も指導したり、でも家ではお母さんな私マロンが、様々な人たちと音楽を通して経験するアレやコレやをご紹介します。
音楽家ってこんな感じ。音大ってこんな風、というイメージが変わってしまったらごめんなさい。そして、何の役にも立ちません。スミマセン。
ところどころ、音楽用語があるかもしれません。分からなかったらスルーしてくださいね。
それぞれ独立したお話しなので、どこから読んでもお楽しみいただけると思います。
ウチのピアノ教室は、男の子の生徒さんが多い。どのくらい多いかというと、比率にして3:1くらい。勿論3のほうが男子。
男子はすごい。
「ママ―」
まず、呼び方から違う。私はママではない。
「なんだい、お母さんだよ」
と答えると、一瞬ものすごく驚いて私の顔を見てくれる。
なんで驚くんだろう。君が先に、私のことを「ママ」と呼んだのに。理不尽だわ。
ちびっ子は可愛い。男の子でも、甘えん坊な子が多い。
「まろんせんせー、これよんでー」
と、レッスン室にある絵本を差し出してくる。
「いいよ・・・はじまりはじまり~」
読みだすと、私の足にちゃっかり座っている、君。リラックスしてるね~。
「はい、ごあいさつしてはじめるよ。気を付け!」
どの子もビシっと起立する良い子たちばかり。
「よーろーしーくーおねがいします!」
腰を折って礼をする。
みんな礼儀正しい子たちばかり。良いことです。
そしてご挨拶が終わると、なぜかほとんどの男子は靴下を脱ぐ・・・
なんで?
そして、レッスンが終わって帰る時に、たいてい忘れて行く。
「おおーい、靴下!」
「あれ~、はいてきたっけ?」
って、オイ。ボケるにはまだ早い!