旅立ちの朝☆彡
これで、正真正銘最終話です。
数日後。
「本当に…行っちゃうのね」
「ああ。すまない」
ホーケンの街の入り口でソナタとライラがもう何度も交わした言葉を、またも交わす。
「早く、帰ってきてね…具体的にいうと2年くらい」
「が、頑張るよ…」
「ぷぎ…」
そして仔豚のエルザとマユカが寂しそうに横に控えていた。
他の皆は絶賛、壊滅した王都の復興中だ。
だから、別れに同席することは叶わなかったが、
代わりにと渡された品々、思いのこもったソレらをソナタは大事そうに受け取る。
「ありがとう…みんなにくれぐれもよろしく伝えて…」
「…分かった」
ソナタとエリザベート。二人は旅に出る事になったのだ。
エリザベートの謎の病気。
魔術でも医療でも治せない、奇病。
それゆえに、香子は16歳の頃の姿に彼女を復活させたのだそうだ。
すべては治癒する方法を探すための時間を稼ぐために。
だから、この旅はその治療方法を求めるための旅。
「じゃあ、名残は尽きないけど、…行こうか」
「良いのか?」
姉の問いかけに、こくり、とソナタはうなづいた。
空はどこまでも高く、青く、澄んでいる。
今、そこを小さなツバメの番いが青いキャンバスを滑るようになぞって飛び去って行った。
そんな快晴の日に、ソナタ達は旅立つ。
ゲームですらもまだ見ぬ地の果てに希望を託して…。
ソナタ達の旅はまだ続きますが、本作はこれにて完結となります。
約半年間、駄文におつきあいを頂き有難うございました!




