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初めてのバトル☆彡

初めてのバトルです。

バトルといえばやっぱりゴブリン…

脳内のMAPを頼りにソナタが辿り着いた先にあった光景。

ボロボロに傷ついた女騎士がモンスターを食い止めており、その周囲には男女含めた騎士や兵士の遺体が無造作に転がっている光景だった。


音速の衝撃波をまき散らし近づいたソナタの存在にチラリと伺う素振りを見せたが、直ぐに迫ってきたモンスターの棍棒をハルバードで受け流すべく腕を動かす。


猛威を振るうモンスターは一見するとゴブリンの様だが、


「キング・キリング・ゴブリン!?」


通称KKG。

赤い体躯と頭にとってつけた様な王冠を戴いたソレ。

運営が明らかに手を抜いたとしか思えないそのモンスターは通称「無課金の壁」と呼ばれる。

明らかに「キノコ平原」こと、「始まりの平原」にうろついてて良いモンスターではない。


その証拠に、、、


「すまない!ようやく詠唱が終わった!ライラは避けてくれ!”放て古の魔弾!マナ・ボルト!”」


後方に控えていたイケメン魔導士の放ったその第三階梯の魔術マナボルトは直前で躱した女騎士の脇を抜けてキングキリングゴブリンに命中するが、それは多少の焦げ目と憤怒を誘うのみの結果となった。


決して過剰に弁護するわけでもなく、魔導士の彼の選択は間違っていない。

一見して30レベルだろうこのパーティーではおそらく第三階梯魔術は最大火力。選択肢は2つ。無属性のマナ・ボルトと火属性のファイア・ボルトなのだが、赤い体躯をしたキングキリングゴブリンは見た目の通り火属性でファイア・ボルトを吸収してしまう。


だから選んだ最大の無属性魔法による奇襲。


詠唱時間も長いため、味方を壁にして隙をついて放つ。

実に合理的な選択だ。


しかし。

悲しいかなゲーム上、第三階梯のマナボルトでこの「無課金の壁」に与えうるダメージは僅か、10点。


奴のHPが大体1万点である事を考えると絶望的な数値である。


余談だが、ヤリコミ厨というのはどこにもいて、無課金でこれを倒した猛者もいるにはいた。


もっとも…討伐時点の彼のLVは既に1000を超えていたが。


兎も角。


最大の希望を打ち砕かれ呆然とした女騎士に向けてキングキリングゴブリンの必殺の一撃が迫ろうとしていた。

諦めてしまったのか、気づいていないのか。

それに対する反応は見えない。


迫る棍棒、叫ぶ魔術師の男。




しかし、次の瞬間聞こえたものは、予期せぬ音だった。





イィンッ!



澄んだ金属の音。

その発信源は間に割って入ったソナタの繰り出した魔法少女仕様のステッキだった。


「よぅ。随分、調子に乗ってくれるじゃないか、…KKG風情が…」


巨大なモンスターの棍棒を幼女がおもちゃの様なステッキで受け止める。

あまりに非現実的な光景に誰もが唖然とする中、ソナタが言葉を続けた。


「…躾のなってない駄犬だな。…おしおきの時間だヴォケが!」


(「「いや、どう見てもソレは犬じゃないだろう!」」)


助かった安堵からか、魔術師の男と女騎士が内心ユニゾンして突っ込みを入れるが、構わず動き出したのはKKGこと、キングキリングゴブリンだった。


止められた棍棒を振り上げ、今まで片手でふるっていたそれを両手で握りなおしてから、一気に振り下ろす。

一般的に見て、それは神速と呼んでも良いであろう速度だったが。


(…遅いな)


正直、ソナタにはスローモーションに見えている。

そもそも先ほどの割り込みにしても、ちょっと急いで走りこんだら急に周りがスローモーションになってゆっくり来た棍棒に軽く自分の武器を合わせただけなのだ。


レベル1700オーバーのソナタとモンスターレベル100のKKG。

そこには残酷なまでの実力差が存在していた。


再度迫ったその棍棒を軽くステッキで払う。

するとKKGの体勢が憐れなほど崩れ、2歩3歩と後方へよろめいた。


「お前には勿体ないが、塵も残さず消してやるから感謝しろよ…出でよ!”イッ・カクサーっ!”」


ほぼノーモーションの詠唱だけで無数の魔弾が次々解き放たれ、KKGを襲う。一撃目で宙に舞ったKKGを逃さぬとばかり残りの魔弾が追尾し着弾。

その爆発の中にさらに次が飛び込み、最終的に上空に大きな打ち上げ花火が出来上がる。


オーバーキルにも程がある猛撃に遭いKKGは爆散して消滅した。


「やれやれ…。全く…汚ねぇ、花火だぜ」


一度は言ってみたかった台詞と共に、妙にすっきりした様子でそれを見上げるソナタであった。

色々設定盛ってはみたんですが所詮ゴブリンはゴブリン…。

廃人の敵・・・にはなれないですね(;´∀`)


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