弱者(えさ)の反撃・・・☆彡
弱者と書いてえさと読む。
読んで字の如し。
それが北の世界なのです(=゜ω゜)ノウオー
空に赤と橙で描かれた合図の花火が、脅威に対峙するソナタ達の瞳に色を散らす。
―それは、作戦終了の合図。
「ソナタ!…最後まで、今の曲、歌いきるんだ」
その言葉に目を見開くが、直ぐに
義姉の言葉に頷いたソナタ。
(…理由は、分からないけど…)
彼の義姉が言い切る時には必ず訳があったから。
唄が最後のサビに入る。
「この中で・・・一番美味そうな・・・弱者は・・・主か!」
そこで、睨めつけていたロードがソナタに狙いを定める。
「ソナタ殿!」
ゴザルが割って入るが、
ゴッ!
「―っ!?」
「!?」
「え・・・ゴ、ゴザル!」
―何が起きたのか。誰も知覚をできなかった。
ただ、ボロ雑巾の様に転がるゴザルと・・・
「・・・おお。」
右の拳を握りしめて打ち震える怪物という結果のみが目に映る。
「・・・ま、まさか、我が拳を受けて爆散しないとは・・・!?」
まるで子供が宝石箱を見つけたようにキラキラと。
その禍の象徴は目を輝かせる。
「望外・・・・望外・・・・望外じゃ!そこな豚モドキですら、そうであるならば・・・」
再び崖上のソナタを向き、歩みが再開される。
「~♪」
―サビを終えるまで、・・・あと少し。
(・・・焦るな・・・焦るな・・・)
ソナタは丁寧に歌を終焉へと紡いでいく。
「・・・ヤらせないよ!」
「来たれ・・・クロクテ・・・」
同時に残った二人が仕掛ける。
・・・リン
「貰った・・・」
メイド服のヤナが”ロード”の背後に現れる。その手に握られた・・・細剣が光を描く。
しかし。
「!?」
避けもしないロードを細剣の光が素通りする。
そして、
「・・・くぅっ!」
ヤナがスウェーで躱わした後の空間を何かが”切り裂いた”
パリ・・・ンッ
リボンのブローチにあしらわれた大ぶりのサフィレット・ガラス。
それが僅かに跳ね上がり・・・攻撃の軌道に砕かれる。
空中に広がる青・・・紫・・・入り混じった様なヤナそのものの様にミステリアスな色味。
コンマ数秒すらもが長く、長く感じられる緊張した時間の中で追撃が放たれる。
「黒・閃・光!」
光の速さで空間をかみ砕く”黒”
しかし、その回避不能なはずの軌道から突如消えるロードの体。
「織り込み済み・・・アタシの相棒は・・・右曲り、・・・なんだよっ!」
追いかけるように軌道を曲げる黒閃光。
「おおっ!」
”ロード”に初めて、打撃がヒット。
黒閃光の雷撃はその決して大きくない体躯を弾き飛ばす。
が、
―スタッ。
特にダメージを受けた様子もなく着地する。
そして、
「おお、見よ!我が手の平が僅かに焦げておる・・・な、なんじゃこれは!・・・信じられん!」
興奮を隠せない様子のままうわごとのように言葉をつづけるロード。
「認めようではないか。」
「お前達は・・・決して、弱者等ではなく・・・」
「今までで最高の・・・獲物・・・であるとっ!」
さ、流石に北世界の頂点、ロードはバトルジャンキーですね・・・




