だんすまかぶる!?☆彡
一方、その頃、防衛戦線を維持するポコチーニ達・・・
ソナタ達が”ロード”と対峙する時から少し遡る。
救援を送り出した後、居残り組は死力を振り絞っていた。
雷光が、火炎が、冷気が、地面から槍が。
峡谷を埋め尽くさんと攻撃魔術が乱舞する。
・・・だが、次々と押し寄せるオークに対し、確実に減った火力が徐々に数の暴力に押され始めていく。
「こうなったら、」
ポコチーニが手を振りかぶり、
「奥の・・・更に、奥の手、だっ!」
振り払ったその腕から放たれたのは…
―風船…?
萎んだような、無数の何かが空に舞う…
「汝、淋しいオトコノコを癒すモノなり!…出でよ我がラブ・ドール達っ!?」
そこで何故か正拳突きと共に
「禁呪…だぁんす、まかぶるっ!」
第十一階梯、唯一無二の禁呪を放つ。
―人形妻乱舞
それが発動されると中に浮かぶ無数の風船がダッチ…
…否、とにかく出来損ないの様な女性?と思われる人の形に膨らんでいく。
そして、その手には…
…ヴィーンッ!
愛のステッキ(LE)が握りしめられていて…
「ブゴァ!!」
「ピギィ!!」
「ブグオオ!」
地に舞い降りたビニール製の凶悪な天使達が繰り広げる惨劇。
オーク達を無慈悲に蹂躙していく。
「…」
だがアホの様に開けられた口は一言を発する事も無く。
無造作な目は左右互い違いの場所を虚ろに映すのみ。
豚の返り血を浴びても微塵も変貌しない表情は、
…最早ホラーのレベルであった。
更にカオスは止まらない。
「これは…やった!クリティカルだ!」
喝采するポコチーニの視線の先にあったのは、
縦長の抱き枕が、・・・何故か直立歩行している光景。
その全面には悩ましいポーズで誘う
“全裸のアニキ”
が描かれていた。
それがヨタヨタとオークに取り付くと、周囲にモザイク空間が展開され…
「ブギィ!?」
「ブホオオォォォ!」
「ンホオオオオーッ!」
中から聞こえてくるオーク達の悲鳴と血飛沫。
やがて、それが止むと。
空間からヨタヨタと、抱き枕が現れる。
…出てきたアニキの絵が…ちょっと艶々していた。
まさに谷の底は地獄絵図。
残敵は見る見るうちにその数を減らしていく…。
と、その時だった。
「…邪魔である」
その一言と共に
パン!!
パン!!パン!!パパンッパンッ!?
次々と破裂する風船と、
「ブゴァ!!」
「ピギィ!!」
「グオオオオッ!」
更に蹂躙される豚達。
そして、
「!?」
発生した突風に思わず顔を庇う面々。
・・・だが。
風が過ぎ去った後に、それを成した者は見えない。
(まさか・・・)
一つの可能性に行き着いた参謀は、彼らのリーダーに一つの嘘を告げる事を決断したのであった。
笑撃すぎる魔術・・・。
ダンスマカブルのスペマスにかかればこんな有様に・・・orz




