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素晴らしきかな!至高ォのスペル☆彡

何が至高ォなのか?

今回も下品で下らない下ネタですが最後までお付き合いください。

m(_ _)m


自らの姿に驚愕したソナタであったが、その姿もキノコ平原と同様

見覚えのあるものだった。


「ソナタ」と言えばスペルm…否、スペマスの世界で知らぬ者はいない最強魔導士の一角。プレイヤーである其方の趣味を反映したその姿。


一言でいうと…「魔法少女」。


高校生の彼にできる限界の課金で得た幼女アバターの持つ素体としての魔力の高さと期間限定クジで100万分の1を引き当て手に入れた最強装備。


更に余談だが、彼はこのゲームをする携帯を分けている。1文字で確実に上位呪文を変換候補の一番上に出す、その為だけにだ。最早、廃人を通り越して変人の域である。


「それにしても、現実だとこんなにも痛々しい事になるのな…」


自らが犯した若気の至りというべき暴走の結果に悶絶しては改めて池を覗き込み、ため息を漏らす。そして悶絶してはまた池を覗き込む。

そんな行動を繰り返している内に幾ばくか時間が過ぎたものか、気が付いた時には少し肌寒さを感じるようになった。


「ああ、、、もう夕方か」


ぼぅ、と呟いたが、そこでソナタはハタと気が付く。


「街でも探さないと、このまま野宿……だな」


既に少し肌寒いが、こんな格好で夜を明かせる自信がちょっと持てない。

加えてここがゲームの世界だとするとモンスターの襲撃もあり得る。

急いで人里を探さないと危険な状況。

ようやく現実感を得てきたソナタは先ず、現状把握を試みる。


ゲームと同じなら上にメニューバーが並んでいるはず。

「”メニュー”!」

呟くと、、、出た。

見慣れたシステムメニューが脳裏に浮かぶ。

「まずは、、、”ステータス”!」

脳内の映像が切り替わりアバターの全身図とその横にパラメータが表示される。


[キャラクター名] ソナタ

[Lv] Lv1738 (次のレベルまであと89,347,549,321,491点の経験値が必要です)

[職業Lv] 極大☆彡魔術師 Lv187

[体力] 10,179,934 / 10,189,000

[魔力] 167,798,354 / 167,798,354

[所属ギルド]  ソナタCHAN'sギルド(ギルドマスター)


ゲームの通りであった。

まだこの異世界の水準が判断できないが、標準レベル10のキノコ平原でモンスターの餌食になる事はまずないだろうと思われた。


次に、スキルも同じように使えるのか。

これもまずはワケのわからないこの状況を生き残る為に必要な情報となる。


「トーチ!」


第一階梯、初級の火魔法は詠唱とともに指先に灯を生じた。


「よし!じゃあ次は…『イッ・カクサーっ!』」


詠唱に応じてボン!という音と共に掌の上に浮かび上がる魔弾。

早速いかがわしいスペルだが、これは第四階梯の無属性魔法。

同じく無属性の第三階梯マナ・ボルトを課金で拡張したプレイヤーにより編み出され、一気に広まった

たオリジナルスペル。


詠唱のいかがわしさもソフトなレベル(?)でおさまっており、消費魔力の割に威力が高く魔力を多く突っ込むことで威力上昇や複数攻撃も可能である等、汎用性も高いゆえに上級者となってからもこれ一本で戦うプレイヤーが多く居た。


ソナタ自身も大概の敵はこれで対応している。

なので、彼のゲーム用携帯は「い」もしくは「i」と入力した瞬間、

変換候補に「イッ・カクサーっ!」と表示される事は読者の皆様のご想像の通り。


余談に逸れたが、ソナタはこれを適当なキノコ岩に放ち、粉砕する事で威力を、その後にステータスを見るでゲームと同じ「625点」の魔力を消費する事を確認できたのだった。(消費魔力は5の階梯乗である)


戦闘に関してまずは安心できる事が分かった。

となると、後は人里を探すのみ。

「我の目は千里を見通す…ネエチャ・ン・イマナニイロノ・パン・テーハイ・テルノ!…スコープ!」

元ネタは…まあ、敢えて言わずとも明白だろうから割愛するが、

これは周囲数Kmの「若い女性」を探索する探知系の第五階梯魔法。


女性がいる=居住区や安全な処、と判断しての事だ。

異世界で男がたくさんいる場所=例えば戦場等に行ってしまったら笑えない状況になるからだ。

すると、ソナタの脳内に周辺の地図と、光点がいくつか浮かんだ。スペルの開発者の趣味によりHPに応じて健全が白から死にかけると黒に変貌していくのだが、一番近い処が黒の直前の…、


「赤っ!・・・て!不味い!警告レベルが勝負ぱ…じゃなくって!早く助けなきゃっ!」


だが遠い。大凡3Km程離れた距離がある。

このままでは間に合わない恐れがある。

そこでソナタはもう一つスペルを詠唱した。


「我が右手は光!その動きは神の目にすらも留まらず至高ォ、至高ォ、至高ォ!…コンプリートリィ…ッブーストッ!」

第六階梯の完全加速…を色々と不味い部分のみソナタ独自に漢字でアレンジした呪言スペルを放つ。ちなみに、変更を加えると消費はそのままにワンランクダウンなので、実質第五階梯。

だが、第五階梯でも十分に伝授以外で無課金が入手することはできない上位魔術。その詠唱に応じ世界がソナタに”風”を与える。

効果の発揮を確認した後、ソナタは脳内のマップを頼りにそこへ向けて走り出す。


直後に感じる疾走感。


「・・・!」


知っていたとは言え、ソナタはその圧倒的な効果に驚いた。

景色はすべて線となり流れ、常人には視認できない。

ソナタの疾走する端からソニックブームが生じ、周囲のキノコをなぎ倒し、吹き飛ばす。


(実際の完全加速、まさか、これほどとは!……人前では絶対唱えたくないけどな)


そうして、ものの数秒で3Kmの距離を超え辿り着いた先には……、

お約束の通り傷ついた冒険者とモンスターが対峙していたのだった。


なんかもぉ・・・ホントにすみません。

戦闘に入るって言ったのに…。書ききれませんでした。

次話からついにソナタの無双が始まります。


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