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氷竜峡谷の凄戦(中編)☆彡

戦いは続き・・・

作戦開始から3時間経過。

ここまで順調にオークの数を減らし、既に足場の踏み場も無い程。

ポコチーニによると、既に3割、すなわち3万程は蹴散らした計算だそうだ。


峡谷の中はあり得ない程の血と鉄と焦げた匂いが充満し、既に鼻が利いているものなど誰一人居ない。


それでも、先に抜けた集団は狙撃種のアチヤが始末したのだろう事をまだソナタの健在な歌声で確認し、安堵を覚えていたエリザベート。


だが、

(まずい・・・!)

その背中を、つぅと脂っこい冷汗が伝った。


彼女の展開した炎獄の壁を通過した影があったのだ。


赤い鬣を靡かせ、オークとは見えない引き締まった肢体と豹の如き俊敏性、さらに地獄の炎を通過の一瞬とはいえレジストして見せるその魔法抵抗力レジスト・・・!


更に、その赤い鬣が開けた穴に、より屈強そうな者達が次々殺到し、踏み越えていく。


(く・・・皆、少し、戦線を下げよう。後、エリザベートさんは・・・)

(・・・当たり前だ!アタシはソナタのトコに行くからな!)

(ゴザルと・・・ヤナも・・・頼む!)

(・・・主君の危機とあらば!御免!)

(・・・了解!)


そして、疾駆する赤い鬣を追いかけ、長さを取り戻した黒髪が揺れながら駆けていった。




オークジェネラルという存在がある。

万人のオークに一人生まれる希少種。イレギュラーの存在、”ロード”を除けば、オーク達の最高峰。

その性質は驚いた事に冷静かつ武士然として潔く、主と認めた者に彼らは絶対の忠誠を誓う。

レベルに換算すると約1200の強者。


だが、今回の遠征軍に随行したのは、彼のみ。他9人いる者達は義の無い出征に拒否を表明し処断されたという事実はソナタ達にとって僥倖であった。



赤い鬣を揺らし疾駆する彼には、今も歴戦の部下達が付き従う。

皆、サムライオークと呼ばれる亜種達だ。



「殿、この面妖なる歌は一体・・・」

「分からぬ。だが発生源を確かめる必要が、・・・ある」

疾駆しながら振り返りもせず帰る応えに

「「「応」」」

皆が答える。


実は、百人ほどのこの集団は、「アイドル☆彡ソング」の影響下に無い。

それは、彼らが携えた「カタナ」に付与されたアビリティ「冷静沈着」による恩恵だった。


が、周囲の者達が理性を失い雪崩れ込んでいく様を見て、罠と知りつつも飛び込んだ。

目的はこの不可思議な現象の解明と、できうるならば根絶である。


疾駆し続け、30分程。

とうとうのその集団は始点の滝へと到達した。


ここにも既に結構な数の屍の山が築かれており、小川のせせらぎはその源泉から朱く染まっているようであった。


「あれか・・・」



険しく見つめるジェネラルの双眸に、


「お前ら全員!・・・【ピーッ!】で【ピーッ!】だから【ピーッ!】だ!・・・て、ええっ!?」


何故か原曲の歌詞そのままにも関わらず、悲しい判定をされてしまい笑顔で冷や汗を流すソナタの姿が映るのであった。

ソナタさんはいつも安定のクオリティ。

期待を裏切らない子です。


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