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ジクイクたるオモイ・・・☆彡

地味回が長くて申し訳ない・・・orz

あの日から、アリーナは”あの子”の夢を見るようになった。


―ソナタ=ニューランド


古の大魔術師にして、神竜を討ち果たしこの神聖都市ホーケンを300年の絶望から救い出した

・・・小さな英雄。


祭事の舞台で司会の仕事を請け負ったあの日から、アリーナの瞼の裏に浮かぶもの。


―熱に浮かされながらも極悪な青年 (しかもHK)の手先となって


―本人はわかっていないであろう卑猥な言葉を連呼させられ、


―・・・虐待されても尚、健気に頑張るその姿。


―思わず守ってあげたくなる、庇護欲を掻き立てずにいられないその愛くるしさ!


目の前で虐待が行われているにも関わらず何もできない無力感。

また、職業紹介所で仕事を受ける気になれず一人で住むには大きい3LDKのマンションに引き籠っている。



そんな彼女であったが、流石に1週間も引き籠っていよいよ不味いと思い、気分を直す為にショッピングに出る事にした。


町は祭事の熱気がすっかり引き、日常を取り戻している。


―自分だけがあの日に取り残されているようだ。


いつものお気に入りのファッションブランドを巡り、ティールームでハーブティーとシフォンのケーキ。

だが、それらは彼女の心を一向に癒してはくれない。


そうして、町をフラフラと彷徨い、、、ある事に気が付いた。

町中に張られた「HK」というステッカー。

そして、所々に掲示された告知。


”ホーケンで冒険者ギルドを設立する事になりました。”


―冒険者・・・ギルドっ!


それは、あの子が必死に訴えていた、あの黒幕の男に強要されて宣伝していたホーケ、、、兎に角っ!

告知に書いてある諸々の条件、説明を読み飛ばし、その視線は紙面の下端へ。


”・・・お待ちしております。ソナタ=ニューランド”


「・・・!?」


その時、突如に閃きが訪れ、心が跳ね上がる。


―そうだ!自分があの子の傍に行って、守ってあげれば良いのだ!


ーあの極悪人の変態HKからっ!


そう思うと、これまでの暗澹たる思いは、心の靄はなんだったのかと思いたくなるほど晴れやかな感情が胸の内に広がる。

そして、彼女はようやくいつもの生き生きとした笑顔に戻り、街の外れの丘を目指すのであった。



次回、やっとギルド開設です・・・。

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