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異世界へっ!☆彡

ゴミの連投シツレイイタシマス…orz

「生活指導室」


看板が付いたドアを片手で乱暴に開けた女王は逆手で其方をその中に放り込み、扉の鍵を閉めた。


「く、くそ。なんてことしやがるこのBB…へぶぅ!」

そこへ蹴りが炸裂し更に悶絶する其方。


「…で、本当なのか。」

「がは…っ。な、、、何がっ?」

「スペル●のサービス終了だよ。…ギルマスのソナタちゃん?」

「あ、あんた今明らかに放送禁止用語の方で略…何でもないです、ハイ。」

「マジか?」

「…ハイ。」

目を合わさず其方が応えると、女教師は手で顔を覆い、天を仰いだ。

「はぁ~。とうとうヤラレタか。PTAとか都条例とか・・・いつか終るじゃないかと思ったんだよなぁ。あのゲーム。」


そのゲームの名は「スペルマスター」。

携帯ソーシャルゲームで知る人ぞ知るニッチなゲームだ。


何を隠そう其方はそのゲームでランカーギルド「そなたCHAN'sギルド」のギルマス。その目の前で脚を組み替えて座った女はそのNO2、サブマスであった。


「で、原因は?」

「やっぱりB…ひぃっ!せ、先生の言う通りPTAやら都条例から横やり入ってサービス終了に追い込まれたみたいです」


何故、全年齢の携帯ゲームにそんな横やりが入るのか?

それはゲームの仕様が暴走した形で利用された事にあった。


スペルマスターはその名の通り「スペル」を打ち込む事で魔法を放つゲームだったのだが、課金すると、なんと「オリジナルスペル」を作ることができたのだ。

簡単に言うと、好き勝手な言葉で強力な魔法を放つことが可能という画期的なシステム。


だが、そこで運営の予期しない事が起きた。

ユーザが「卑猥な言葉」を次々に登録し始めたのだ。


1魔法5000円という価格設定にも関わらず続出したこれらのユーザは同時に優良顧客、即ち廃課金者でもあった為、運営が即時垢BANを躊躇ってしまった。すると、その間にも模倣するプレイヤーが続出。

「スキル伝授システム」があったことも災いし、無課金・微課金を含めたほとんどのプレイヤーにまで広がってしまった。


この流れを受けてゲームの略称も「スペマス」という公式のものがあるにも関わらず、スペルマスターの最初の4文字で略す方が主流になってしまった。


そうなるとPTAが黙ってない。

偶々小学生の子供の携帯を覗いたら卑猥な言葉のオンパレード。

変換予測も全部卑猥語。

「とんでもないゲームだ!いや、とてもゲーム等と呼べる様な代物じゃないコレは!?」

都条例を一段と厳しく見直した行政も入り大騒ぎとなったのだ。


そして訪れた終焉。サービス終了だった。


「はぁ~。もう20万くらい突っ込んだんだけどな」

「B…先生、それはやりすぎですよ。」

「しょうがねぇだろ。手前ら童貞の餓鬼と違って職業持ってるお姉様は忙しい分課金で埋めるしかないんだよ」


と。

突如アニメの歌が鳴り出した。

ソナタの携帯だ。


「お前って奴は本当に…」

呆れる教師の前で其方が電話を取る。

「・・・ハイ、新島です。は、はい?・・・えぇっ?」

「おい、どうした」

「あ、ちょっと待って下さい。・・・なんか、トップランカーのお二人を向こうの世界に招待するから世界を救ってくれとかなんとかワケわかんない事言ってるんですけど。知らない声…幼女?みたいな声ですね」

「ほう。ちょっと貸してみろ」


そういうと同時に侑香里は其方からスマホを取り上げる。


「ああ・・・あ?招待だ?ハハッ!携帯越しにできるもんならしてみろよ?」


すると、その言葉をきっかけにしたように其方の携帯が光を放ち始める。


珍しく目ん玉を真ん丸にして固まる女教師。

尚も光の奔流は止まらず、空間を白に覆い尽くしていく。


「え・・・嘘・・・!?」


その珍しい反応に「この腐れBBAも一応若い女性だったんだな」等と見当違い、かつ本人に知れたら今度こそ殺害されそうな感想を抱いた其方だったが。

その意識も何もかも全てがホワイトアウトしていくのだった・・・。


24歳の若い女性をBBA呼ばわりとかあり得ないんですが、

主人公はコミュ障の童貞君で親しくなった(?)女性にこんな毒を吐くことでしか距離が取れないんです(*´Д`)

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