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TSの秘密・・・☆彡

今回はまたしても説明回です。

本当はこういうの入れずに上手に織り込めるといいのですが、、、

文章力が乏しくて、ホント申し訳ないです。(;´・ω・)


真性・・・違った。神聖都市ホーケンの行政府を兼ねる大神殿。


その一室に、新生そなたCHAN'sギルドの面々が集まっていた。



「そろそろ・・・この大所帯でいつまでも神殿に厄介になる訳にはいかないので・・・」

という珍しく常識的な変態ポコチーニの発案からギルドの今後の運営方針、というか彼らの今後の身の振り方を話し合う事になったのだ。


確かに彼らはこのゲームに酷似した世界においてカンストレベルの資金を持ち、竜を討伐する戦闘力を持っている。


しかし、それだけだ。


差し当たっての問題が二つある。


―いかにして生活するか

―何を目的に活動するか


神竜王を倒した今、この二つが決定的に欠けていたのだ。




「しかも、おそらく僕ら魔術師を異端として迫害する事が懸念される女王の政治体制がある」


これが仮に「魔王」であれば、彼らの戦闘力をもって討伐する、というシンプルな話になるが。

ここは色々な問題があるにしても表面上は平和な国であるので問題は複雑だ。


また、異世界に迷い込んでしまったが帰還を目指すかどうか、等々、問題は意外に山積している。


「当面は僕らが有用である事を、このホーケンの地で示していく事が大事だと思う」

「・・・しかるに”禁忌”の術を使う我々を、行政は放っておくのでござろうか?」

「行政と一口に言ってもこの辺りは辺境だと聞いている。神殿自体がある程度王政から独立性を保っているようだから、今も実際に生活に支障を来す事もないし。悪くはない選択肢ではあると思うけどね」

「そういうものでござろうか・・・。油断した所を後ろから『ズブリッ!』なんてぞっとしないでござるけれども・・・」

「岳史さんちはお母上がアレだから警戒心が深くなる気持ちも分かるけどさ・・・」

「拙者は”岳史さん”ではござらんしっ?べ、別に疑り深くなんかなっていないでござるけれどもっ!?」


唾が飛んだが、・・・見ないことにしてポコチーニが先に話を進める。


「まあまあ・・・そういう事でだ。街の様子をヒアリングしてきたんだけれども、この周辺部。神竜以外にも結構危険なモンスターや山賊が蔓延っていて商隊の被害なんかもずいぶん出ているそうなんだけどさ」


ここで、ライラが発言を挟んだ。


「そうなんです。神殿の戦力は基本行政やライフラインの最低限を守るのに目一杯の状況で市民の安全を守り切れているとは言い難く・・・上司に言うと、”立場を弁えろ!”て怒られちゃうんですけど」


「そう。そこに需要がある以上、所謂”冒険者ギルド”を設立するのが良いのではないかと考えている」

「ギルド!?」

「そう。ギルド。所謂異世界テンプレ小説にあるような、ギルド。幸い僕らは失われたオーパーツの様な力を保有しているけど、この辺境の地でギルドに登録してくれた人・・・まあ人選は慎重に行う必要があるけど、志のある人々に技術が広まれば、結果的に僕ら単独であくせくするよりも多くの人を救う事につながり、それが「有用性」として認知されるんではないだろうか、と考えた。だから、ギルドは僕らだけでなく、市民も受け入れる構想を立てている。ちなみに、ギルドの建物はどこか大き目の空き家を改修して、僕らはそこに居住するか、プライベートを気にする人はギルドを職場として通ってくれても良い。どちらも対応可能だ。これで目的と住居の二つが成立。・・・どうだろうか?」


ぱさり、と。ポコチーニは紙面を配っていく。

設立しようとするギルドについてのコンセプト、各自の役割分担、資金面での見積もり、当面の課題等がポイントを絞って3枚程度にサマリーされていた資料。


これに、各自が黙々と目を通す。

そして終った頃を見計らって声をかけた。


「まあ、後からでも良いけど、、、今の時点で何か質問のある人はいるかな?」


と。間髪入れずに、すっ・・・と手が上がった。

唯一社会人経験のある、エリザベート。


(流石、義姉さん・・・)

珍しく社会人としてのキリリとした様子を見せる彼女にソナタは尊敬のまなざしを向ける。


「これ、金の部分に報酬の話が、、、無いな」


「はは、やだなぁ義姉さん。ほらここだよ。冒険者登録した人への報酬率、ちゃんと書いてあるじゃない」


意外とうっかりしてるんだなあ、と思ったソナタが微笑ましく思い指さすと、・・・なんとその手を撥ね退けられた。ぎょっとするソナタに追撃の言葉が降ってくる。


「違う。・・・あたしら・・・いや、あたしへの報酬だ」


「「「「え!?」」」


先に述べたとおりカンストの資金を持つ彼らにとって想定外の指摘。


「・・・だが、それはそれ。これは、これだ」


安定の守銭奴であった。


その後、ポコチーニがエリザベートを連れ立って部屋を数分離れ・・・

戻ってくると満面の笑顔とげっそりした顔が帰ってきた。どちらがどちらかは言わずもがなだが。






そして。

今日はもう一つ議題があったので、ギルドに関しての以降の細かい詰めは明日以降に繰り越すこととなった。



その議題とは。


「何故、ソナタ君だけがゲームのアバター姿で転生したのか、また、なんで昨日一時的にリアルの姿に戻ったのか、僕なりに仮説を立ててみた」


ソナタの身に起きた事態についてであった。


「おそらく、総魔力の違いだというのが僕の結論だ」


ポコチーニによる仮説はこうだ。


ギルド、というか全プレイヤー中で唯一総魔力が1億点を超えるソナタ・・・


「ちょっと待った。ポコチーニ。お前はオリジナルスペルの”配当”でシコタマ持ってるんだろう?」


”配当”

ポコチーニはじめ、プレイヤー達が態々課金してまで購入したスペルを易々と公開する理由がそこにあった。スペルマスターのゲームでは「伝授」された魔法に「3Tierシステム」という法則が働く。

つまり教えた相手を「弟子」としたとき、「曾孫弟子」までが教えたスペルを行使すると、行使された魔力の100分の1を「ストック魔力」として祖である術者に還元する(無論、中間に介在する弟子達もその弟子から魔力を受け取れる為、積極的に広める動きが生まれる)。

祖の術者はその「ストック魔力」をいついかなる時でも自由に行使することができる。

いわゆる外付け燃料、もしくは魔石の様なものだと考えると理解がしやすいが。


エリザベートが指摘したのはまさにその点であった。


だが、ポコチーニは頭を振った。


「おそらく、素点、、、つまりキャラクターおよび身に着けている装備自体の魔力が関係しているんだと思う。僕のこの姿はリアルそのままだしね」


「で、続けるけど」


授業中もゲームを続けるという基地外なソナタが達した総魔力1億点オーバー。

おそらくその1億点に満たないで転生した者は皆、アバターを一度魔力として分解し転生のエネルギー源とされたのではないか。


―自身の魔力自体で転生したソナタは自然回復とともに元通り。

―一方、アバターを分解して渡った者たちは魔力を消費しなかったもののリアルの姿で転生することになった。


その推測の元となったのは、


「おそらく、これは”新約”と同じ仕組みなんだとおもう」


ポコチーニが続けた。


なるほど。納得感はある。だが、


「俺が元に戻った理由は?」


「それは、アバターを転生と類似したロジックの”新約”に供出したからだと思う。でも、新約は通常、課金アバターの一部をささげるもの。なのに、100万分の1の超レアの装備と結構な廃課金アバターの全部を提供するのは過剰だよ。なんで、期間限定で解けて、また戻ってきた。そんなところじゃないかな」


「という事は、無茶したから、元に戻ったと」


「そういう事みたいだね。どうする?今の姿のままでいくかい?それとも、もう一度戻れるか試してみる?」


「うーん」


ソナタの脳裏に一瞬だけ本当に新約しまくって元の姿に戻ろうかしらん、との考えもちらついたがまだ急ぐ話ではないし、リスクを冒すのはもう少し様子を見定めてからでも良いかと思い直した。


「とりあえず、しばらくこのまま、だな」


「そうか。僕としても無用なリスクを踏むべきではないと思っていたし、それでいいんじゃないかな」


とりあえずこの問題は、いったん保留となった。

一番それに安堵したのは、、、眼帯の誰かさんであったという。


さてさて。

ギルド設立の行方、彼らの先行きはどうなるのでしょうか?



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