深淵の女王・・・☆彡
ラスボス登場・・・☆彡
首都に聳え立つ白亜の城は、中身の無い飾り、偽り。
―この国の中心はどこか。
―それは、地下。
広大に広がる暗黒に満ちた深淵の空間。
そこに築かれた壮麗極まる宮殿の最奥にソレは居た。
「・・・女王様」
年若い美少年が恭しく礼をし、玉座の前に進み出でる。
玉座の間の両壁に掲げられた千年朽ちぬ蝋燭の揺らめいた光が少年の頬に模様を作る。
「・・・ああ、ワタクシの可愛いアデル。何が汝の顔を曇らせるのか?」
妾、ではなく彼女は自分を「ワタクシ」と呼ぶ。
それは千年の前に王族ならぬ出自から覇権を握った為であるとも言われるが
「何故か」を知る者はいない。
その女、ト=ジョーレ。
この国の圧政の根源にして絶対的支配者。
彼女が目をかける美少年の一人、アデルに気づかわし気な声を投げかける。
「・・・古の邪悪、忌まわしき禁忌の者共。”ぷれいやー”の反応が十、突如辺境の神聖都市ホーケン付近に」
「・・・ほう」
「はい。少なくとも第9階梯以上を使いこなします。あろう事か奴らは・・・白竜王シ=エンファティスを滅しました」
「あの子は、、、確か三百年の間に乙女を捧げられ続けて、とうとう神竜王と成った矢先であったかの?」
「全く・・・その無垢なる命を手にかけたのですよ。本当に度し難い」
憤懣やるかたない、といった様子でその頬が若干紅に染まる。
「そう・・・」
「ええ、かの地で民衆が思い上がりを起こす事も想定に入ります。
・・・如何いたしますか。あの者共めらを」
裁可を仰ぐ少年。
しばしの沈黙が流れた後、
「そうね・・・、暫く様子を見ましょう」
それが女王の判断であった。
「・・・よろしいので?」
その問いに言葉での応え(いらえ)は無く、嫣然とした笑みのみが返る。
受けた少年は暫し釈然としない表情を浮かべていたが、女王の答えが変わる事が無いと知ると表情を消し、一礼の後に王の前を退出する。
―少年の去った後の玉座の間。
彼女のお気に入り以外が立ち入ることの許されないこの空間には今、
女王が一人残されている。
(ここまで長かった・・・だが、約束の時は近い・・・か・・・)
少年の去った後を見やる女王の目はここではないどこか。
黒一色の中に揺らめき浮かぶ薄い蝋燭の明りに囲まれた中、1点を射抜くように。
気だるげな態度の女王はそれを見据え続けていたのだった・・・。
これで、やっと一区切りです( ;∀;)ナガカッタナァ
下ネタよ!私は次話!帰ってくる!(=゜ω゜)ノ




