疾風怒涛☆ミ
あ●ざい先生¨…下ネタが…!
下ネタが書きたいですっ!
という訳で(どんなわけなのか?)今回もシリアス回です(´・д・`)
「…至高っ!」
ブーストにブーストを重ねがけ、
音を置き去りにして駆け抜ける。
ソニックブームが木々をなぎ倒し、岩を吹き飛ばし、一直線の道を残していく。
大地に轟く咆哮が、不安を更に掻き立てた。
(頼む、間に合ってくれ…っ!)
ソナタを支配するのは、恐怖。
目の前の命が救えない事を、ただただ恐れる。
心に巣くう強迫観念が無限の闇色の向こう側から彼を苛む。
遠い日に失ったものの記憶。
それは取り返す事が叶わぬもにも関わらず永遠に対価を、要求を、償いを彼に突き付け止むことがなかった。
もう誰一人、二度と失ってなるものかと。
まさに、疾風怒涛。
だけれど、音すら置き去りにするその風に相応しい名は果たしてあるのだろうか。
そうして、限界を超えてブーストを重ね続けたソナタの眼前に突如、途方もなく巨大な影が差し込んだ。
「ゴザルっ!」
ソコにあったのは、山と形容するのがふさわしい程の巨躯の前肢が傷つき倒れた彼の仲間を踏みつけんとする光景だった。
ゴザルさん、危機一発!
救出なるか?