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~プロローグ~
―――――あ・・・
目が覚めると、そこは水中のようだった
暗くて、深い
けれど、暖かく、包み込んでくれるような
何処か安心出来る
まるで羊水のような場所に私はいた
――――――ここどこ?
ずっと漂っていたくなる
でも、私がここに来たのは
そうだ・・・・探さなきゃ・・・・
・・・・・何を?
いや・・・・会いに行かなきゃ・・・・いけない
・・・・誰に?
愛しい
愛しい
――――あの人に―――
さぁ、行こう
異世界へ
君の旅路に幸多からん事を
ありがとう、行ってきます