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夏の茹でダコ

 私は昔から、暑いとほっぺたが真っ赤になる。まるで茹で上がったタコのように。


 夏になると、まさに毎日茹でダコ状態である。汗もたくさんかく。茹でダコ+汗ダラダラ=心配される、という図式が出来上がってしまう。前職は歩いて職場まで通っていたので、夏はみんなに心配された。私の真っ赤な顔を見て、ギョッとするみんなの顔が忘れられない。


 今日は散歩がてら街に出かけたのだが、やはり茹でダコになり、すれ違う人にギョッとされている気がしないでもない。昔は必死に

「いや、全然暑くないですよ」と涼しい顔をしてみせたものだった(しかし残念ながら私は考えていることが顔に出るため、涼しい顔は全くできていなかったに違いない)。

 近頃では逆に、

「そうなんですよ〜。暑いんですよ」という顔をする。やはり素直で正直なほうが、違和感がなくて良いような気がするので。


 今年の夏も茹でダコになって、たくさん歩きたい。

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