6話 家の設備
夕食自体は1時間ほどで終わり両親は昨日のこともあり早めに寝るようで父は食事が終わり次第お風呂に入りに行った。
「お兄ちゃん」
「なに?」
「あの事、聞きたい?」
「新しい発見のこと?」
「そう」
「聞きたいな、カーボン関連を覚えながらでも大丈夫?」
「うん、そんなに長くないから」
「お、じゃあ俺の部屋でも大丈夫?」
「うん」
「じゃあ行くか」
二人は、そろって二階に上がって行った。ひかりは、一旦自身の部屋に入って行き椅子を持ってきた。咲夜の部屋には椅子は2つあるのだがどうも自身の椅子が好きなようで毎回話すときは持ってくる。ひかりが持ってくるまで咲夜は、カーボンの製法について調べていた。
「よし、持ってきた。紅茶飲んでも良い?」
「どうぞ」
「良いよね。お兄ちゃんの部屋には洗面台付いていて」
「元々は、おやじの仕事部屋だからな」
「私の部屋にしたかった」
「そこは、兄の特権で」
「ずるい、そこは、妹に譲るところじゃない?」
「結構前だし、ひかりの部屋の方が日当たり良いんだからいいじゃないか」
「確かのそうだけど」
「でも、この家無駄に広いよな」
「確かに、まあ裕福な家庭なんだから仕方ない」
「自分で言うな」
「事実でしょ」
「確かにそうだけど」
実際、咲夜の家庭は裕福で両親は会社の役員ということもあり給料が良いがために家や車は、贅沢な仕様になっているが咲夜やひかりのお小遣いはその辺の学生と同じ金額が与えられていた。そのためにひかりがゲーム代が出せなかった。
「で、何が新しい情報なの?」
「パソコン使っても良い?」
「良いよ」
ひかりは、パソコンをいじりだし出した。その間も咲夜は、カーボンの製法について知らべて化学式や政策に関係する機械のなどを調べていた。
「良いよ」
「何」
画面に表示されていたのは特許の事項について書かれているページがあった。そこを詳しく読み進めて行くとひかりが言いたいことが段々と分かってきた。そこには、通販に関連している事項があり金属などを購入することが可能と記入されていた上に特許を獲得して上にAIが基礎や初期特許と認めれば各自に配布された電子端末で登録可能と記載されていた。
「これって、朝見た時書かれてなかったよね」
「うん、お兄ちゃんがログインしてから1時間したぐらいしたときかなその時に更新が入ってこう書かれていた」
「そうなると、俺のエンジンを受けての変更じゃないね」
「たぶんだけど、私が原因のはず」
「ハーバーボッシュ法か」
「うん」
「確かに、あれが原因の1つかもしれない」
「お兄ちゃんのも加速させる原因になるかも」
「やっちゃったなー」
「あと、電子端末関連のハードディスクとかは、AIが特許を保持するみたい」
「そうなると関連は物は高いのかな」
「微妙じゃない、場合によっては高いかも」
「液晶画面とか高くないと良いな」
「そうなってくると段々制限が厳しくなるかもね」
「それは、やばい早めにカーボン取って来るか」
「了解、すぐに戻ってくるの?」
「戻ってこないかも」
「分かったー。私もログインしてくる」
そう言って持ってきていた椅子を持って出て行った。
ーーー
短時間ではあったもの化学反応式を覚えるのは何時もの授業と変わりないので一瞬にして反応式を覚えてしまったが、咲夜の中で心配なのは製作に関係する機械類の設計図や種類が分からなかったのでそこの部分が登録の際のしんぱいてんであったが、時間が迫っていたこともありログインしてみることにした。
ログインしてみるとまだ10分ほど時間に余裕があったため、一旦カーボンの特許を取ることにした。取得するために必要な用紙はエンジンの時の余分に買っていた用紙に書き込んでいった。
カーボン繊維の特許取得は簡単で案外簡単に取れてしまった。次に樹脂に関連する特許を取ろうとしたときインターホンの音が鳴った。その音に驚いた咲夜だったが時間を確認してみると鳴らした人物は1人しか考えることが出来なかった。ドアを開けてみるとそこには、想定した人物である中野瑠璃がいた。
「来ちゃいました」
その発言を聞いたとき一瞬犬の様に感じてしまった。
「時間ちょうどですね」
「ええ」
「家の中に入りますか?」
「お邪魔しても大丈夫ですか」
「ええ、少しやりたいことがあるので待ってもらえませんか?」
「大丈夫です。私も準備することがあるので」
そう言って、両手を上げたそこには袋が下がっていた。
「キッチンとか借りても大丈夫ですか」
「構いませんよ」
「では、お借りします」
どうも、同じような形のようで咲夜の家でも迷いなくキッチンがあるところに進んでいった。その動きを見てみてしっかりと樹脂について覚えているいるうちに登録してしまおうと思い元の場所に戻って続きを書き始めた。
咲夜が書き始めてしばらくして、足りないものがあったから一旦家に戻ってくるなど言って自身の家に戻って行ったその間に咲夜は、樹脂に関係する特許を取ることが出来た。
ひと段落して背を伸ばしているとタイミングを見計らって瑠璃がお盆にコップを置いて持ってきた。
「すいません、キッチンを勝手に使って」
「構いませんよ、どうせ使ってないし」
「そうなんですか。そんなに使うことないですか?」
「1回も使ってないですね」
「そうなんですか、料理とかしないんですか?」
「したことがないですしする必要があるのかが分からないんです」
「お腹がすく感じはないですか?」
「無いですね。あーでも一度違和感があったので自販機で携行食品買って食べたぐらいかな」
「それが、違和感ですね」
「でも、良く知っていますね」
「たまたま、違和感があったときに食事をしたらその違和感が無くなったので」
「そう言うことですね。水に関しては分かっていたので」
「確かに、水はのどが乾いたなーていう感じがありますもんね」
この世界での飲食に関連する判断は非常に難しく、お腹が空いたという感覚は非常にあいまいであるがために実際すでに餓死によるリスポーンが発生していた。そのリスポーンは、一定時間実体としてログインすることが出来ず幽体として移動や会話は可能には、なるのだがそれでも制限があることには変わりないのだが。
「実際に餓死しているプレイヤーもいるみたいですよ」
「確か、初期のころの蘇生の金額ってだいぶんしんどくないか」
「確か、1回の蘇生がAIだと500,000Gと一部資産でプレイヤー蘇生だと300,000Gでしたっけ」
「確かそうだったはず」
「まあ、それはいいや。あの事を教えても大丈夫ですか?」
「家の設備についてですよね」
「はい、一旦外に出てみますか」
「かまいませんよ」
二人は揃って庭に続くドアから出た。そこは先ほどと変化はなかったのだが夜景は、白けており日が上がってきていることが分かる。この世界は、1日が5時間になっているがために移り変わりが早い。
「こっちに来てみてください」
瑠璃が言うようについて行くと瑠璃の家の逆側の逆側の方に柵ではあるのだがそこに開閉が出来る柵があった。
「ここです」
そう言って、その扉を開けて下に降りて行った。どうも階段があるようでその後に続くような形で降りて行った。その階段は、コンクリート製であったそしてその先に階段が続く先には幅か1mほどある小道があった。薄暗くてはっきりと見ることは出来ないが奥の方また別の階段があるよう見えた。
「これです」
「桟橋ですか」
「ええ、この桟橋はうちにはついていないんです」
そう言って指さした場所は瑠璃の家がある場所ではあったのだが確かにそこには階段は無く日がさらに指してきたことではっきり見えたのだが先ほど見えた階段は2軒先の家ではあったのだが先ほど降りた階段より長い階段があった。そしてぼんやりとして見えていなかった桟橋は木製でまあまあなサイズがありある程度のサイズの船なら止めることが出来そうだった。
「これが、高い原因ですか」
「ええ、おそらくですが電子端末に記載されている住宅情報にさらに詳しく書いてあると思うんですが」
「理解していなかったです」
言われて確認してみると実際そこには桟橋や敷地の範囲などが書かれていたのだがその敷地が瑠璃の家の方まで伸びていた。
「あ、確かに桟橋の項目や敷地の面積が書いてありました」
「そしてこれがうちの家の敷地」
そう言って見せて来た瑠璃の家の土地の形を組み合わせると長方形になるような形になっていた。
「それで、この家の賃料が高いんですね」
「ええ、だからこの家がうちの家より高いんです」
「この家が高い理由が分かりました」
「そして、この家よりも高くて便利そうな建物が対岸にある家なんです」
指さされた対岸の家は二人の家分の横幅がある上に明らかに大きな家と言うべきか倉庫と言うべきか微妙な建物が建ってた。そして、その建物は水路に大きなシャッターの様な門が二つ付いており片方は閉まっていたが片方が開いていたことでそれが水門だと認識することが出来た。
「あの家は、家賃はいくらなんですか」
「さっき、気になって調べてきたら毎月400,000Gで購入したら五千万Gだったよ」
「高いのか高くないのかが分かんない」
「そうなの、で提案があるんだけど」
「聞きましょう」
「一緒にあの家を借りませんか?」
「そもそも、質問がいくつかあるんですが良いですか」
「はい」
「まず、共同で借りることが出来るんですか」
「借りるときに申請すれば大丈夫です」
「二つ目は、あの家を借りることでの出来ることは何ですか?」
「それは、一回一緒に建物を見てもらった方が良いです」
「では、見に行ってみますか」
二人は、そろって見に行ってみることにした。




