41話 修正
咲夜たちは、格納庫を移すと決めてから荷物のトレーラに先の持って来ていた荷物を移していった。移すもの自体は多いのだが量は限られていたので積み込むのに時間は掛からなかった。そして、移動先では瑠璃の指示で物を配置していったのだが指示で動くのは咲夜のみで知佳は新しい格納庫の中を探索していた。
物の移動は2時間ほどで終わったのだがその後瑠璃は、格納庫内をどのように改装するかを考えたいとのことで歩き回っていた。この格納庫の改装が始まるのは本拠点が終わってからになるだろうけど咲夜はその期間はさほど気にしていなかった。咲夜は、スロープの先の湖側はどうなっているか気になったのでその部分を確認しに行くことにした。
ーーー
咲夜は、一度車で格納庫から出て空港と湖がつながる部分に来ていた。そこには、橋が架かっており明らかに小型機でも通り抜けることが不可能な高さではあったのだが、水路を挟むような形で鳥居の様な構造物が両側に建っていた。その構造物をはじめは、気にしていなかった咲夜だっただその構造物がこの水路に架かっている部分を持ち上げる機械の一部だと咲夜は気が付いた。
「この部分が、上に持ち上がるのか」
咲夜は、その構造物を楽しそうに見ていた。鳥居の部分は、高さが非常にあり橋桁を15mほどまで持ち上げるのだろうと考えていた。
「それにしてもこの水路は大きいな」
「そうね」
どこからと来なく知佳の声が聞こえて来た。咲夜は、後ろに居るのかと思い後ろを確認したのだがおらず咲夜が様々な方向を見ていた。
「何してるの?空港よ」
その声に従い空港の方を見ると知佳が金網を持ってこちらに話しかけて来ていた。
「どうしたんだ」
「急に車で外に出たから何かあったのかと思って」
「そう言うことか。水路を見に来てた」
「そう。何かわかった」
「水路に架かってる部分が上に上がることぐらいかな」
「そう、良かったわね」
「急に、冷たいな」
「仕方ないでしょ、こっちは何もすることが無いんだから」
「そうか、今から戻る」
「わかった」
咲夜は、水路の先がどうなっているのかわかったので格納庫に戻って行った。
ーーー
咲夜が格納庫に戻ると探検が終わったのか、瑠璃も待っていた。
「どうしたんだ、二人そろって」
「瑠璃さんがこの場所をどんな感じでまとめたいかだって」
「咲夜さんも何か言ってください」
「何を言えばいいの?」
「何とか風とかあるじゃないですか」
「あーあるね」
「その何とか風で答えて欲しいですが」
「なんでもいいんじゃない」
結局咲夜も同じだった。現実世界で咲夜の部屋には、必要最低限の物しかなくひかりからすれば寂しい部屋とよく言うのだが咲夜からしてみればそれ以上に必要な物があるかと言った感じであった。
「うーん、アメリカン風で良いんじゃない」
「そんなに適当に言われても」
「まあ、そこは瑠璃に任せるってな感じかな、それでいいよね知佳」
「うん、それでいい」
「わかりました。私の方で何とかします」
なぜか、疲れたように返答した瑠璃に疑問を持つ二人ではあったのだがすでに二人は今後水上機に関してどのように開発していくのかを話し合っていた。そんな二人を見た瑠璃は、ため息を付いていた。
その後も話続けていた二人だったのだが、瑠璃が明日のことを考えて戻らないかと提案したことで本拠地に戻ることになったのだが知佳が運転したくないということで知佳の車はここに置いて戻ることになった。
ーーー
行と同じように3時間掛けて本拠点に戻ったのだが今まで若干の疲労があったのだが今回の移動には全く疲労が感じられなかった。
「着いたぞ」
知佳は、車の2列目で丸まって寝ていた。瑠璃は、同じく2列目に居たのだが瑠璃は起きていた。そして咲夜の呼びかけで瑠璃は車から下りたのだが知佳は起きる雰囲気は無く咲夜は一瞬そのままにしておこうとしたのだが瑠璃が運ばないのかと言われたため仕方なく部屋まで運んで行った。その後、咲夜はエンジンの続きをするのではなく警察の車の残りを作ろうと準備していた。すると瑠璃が下に降りて来た。
「咲夜さん、警察の車もう少しで終わりそうですか?」
「ええ、今のところ残りが10台なんですけどすでに1台は作ってるので作るのは9台ですね」
「そうですか、それでなんですが今度警察車両の注文が入ったときこの部分を変更したいんですけど」
そう言って、瑠璃が出してきた設計図には運転席周りのエアコンなどのダイヤルの細かな部分の変更が入っていた。
「わかりました。追加でいくらか出しましょうか?」
「それは、大丈夫です。私の自己満足なので」
「それでもです。今度の1台目の納車の時にその1台だけは利益は瑠璃さんのにしますんで」
「それは、申し訳ないんですが」
「仕事をしたものには相当の報酬が必要ですよ」
「それは、そうですが」
結局、瑠璃が折れる形となり今度の1台目の利益は瑠璃の報酬となった。
咲夜は、その間にも手を止めずに作製機の中に資材を入れて開始のボタンを押すと作製が始まり咲夜と知佳は作製機から離れたのだが二人はそろって新しく作った車を見ていた。問題は起きてはいなかったものの咲夜は、移動する間に不満に感じた部分があったので瑠璃のその内容に伝えていた。
「この、カップホルダーもう少し前になりませんか?」
「できないことも無いですが、操作の邪魔になりませんか」
「問題ないと思いますよ。後。この小物入れ助手席からも運転席からも同じように開けれるようにできませんか?」
「できると思います。同じような機能を持っている日本車があったはずなのでそれを真似すればすぐに」
「ありがとうございます。それで瑠璃の方からの何か不満はありませんでしたか?」
「ありはします。格納庫から帰る時暗かったじゃないですか」
「ええ」
「高さが前ほどの車ではなんですけどステップにライトが欲しいです」
格納庫を出発した時ゲーム時間で深夜の上に新月だったので周囲に明かりが無くスッテップが全く見えない状況で咲夜も乗り込む際若干の怖さを覚えていた。
「それは、すぐに解消しておきます」
「ありがとうございます」
「他に、何かありますか?」
「無いです」
「わかりました。一旦直してきますね」
「はい」
咲夜は、3階に戻り瑠璃は工房と化している会議室に戻って行った。




