34話 お兄ちゃん、決めた
ログアウトした二人は、各自シャワーを浴びてから遅すぎる夜食なのかそれとも早い朝食なのかわからないような食事をしていたのだが内容からして朝食と言っていいような献立内容だった。
「それで、今後はどうするの?」
「今後とは」
「警察の車のことだったり、格納庫で進めること」
「あーそのことね。逆に知佳はどうしたら良いと思う?」
知佳は、少し考えるようなしぐさを見せたのだが咲夜はこういった動きをするときの知佳は答えが決まっていることを知っていたので咲夜からしてみればその答えを聞くだけだった。
「格納庫では、二人が今したいことをやろう」
「そうだな、ある程度の資金は出すが大きく資金を出せるようになるのは本拠地のあの建物を買ってからだな」
「そうだよね。でもそこは車次第なんじゃない」
「そうだな、原価だけでも900万G掛かってるからな」
「あれ、そんなにするの」
「エンジンとか各パーツの作製金額も入って来るから高いんだ」
「そうなのね」
「そこの利益の5%は瑠璃に払うことになってるから1台1500万Gで売ったらえっと利益が」
「利益が700万Gで純利が665万Gね」
「そうだな」
実際そうで利益とかを求めて行くと1台あたりが高額であればいいのだが今回結構な台数が出ることはほぼ確定しているのでそこまでそこまで利益を求めなくても良いと咲夜は考えてはいた。
「確実に売れるとは思うけど購入資金はどこから出てくるんだろうね」
「どうせ、税金だろうね」
「だよね、そうなると資金は限られてるでしょうね」
「そうだな、でも欲しいはずだから人数分ぐらいは売れるんじゃないか」
「そうであってほしいけどね」
「ああ」
「それで、あの本拠地はいくらなの」
「確か、8000万Gだったはず」
「その金額だと13台販売できれば問題ないわね」
「そうだな」
「でも、そこまで売れるかが心配ではあるよね」
「そこが問題なんだよな」
「そこは、今から話し合えば良いんじゃないの」
「そうだな」
その後、眠かったはずだったのにも関わらずその後は話し合いが行われ内容としては、1台あたりの金額などを決めることになり初めに出た金額の1500万Gで販売することになりさらにはオプショオとして何を入れるのかを決めて行った。結局その話合いが終わったころには完全に日が上がってしまっていた。二人は、そのまま寝ることになった。因みに、あの時の様に同じベッドに寝るようなことは無く咲夜はパソコン部屋のソファーで寝ていた。
ーーー
咲夜は、夕方ごろに起きて喉が渇いていたこともありキッチンで水を飲んでいると知佳も起きてきたようで目を擦りながらリビングに入ってきた。
「水いるか?」
「いる」
「ちょっと待って」
咲夜は、新しくコップを取り出して冷蔵庫に入っているペットボトルからコップに注いでいると背後のカウンターの方からコップをカウンターに置く音が聞こえて来た。そこには、先ほどまで咲夜が使っていたコップを掴んでいる知佳がいた。
「おーいー、今準備してるんだから待てよ」
「めんどくさい」
「そうじゃなくて。もういいや」
「そう」
「それで、この後は何をするんだ、と言っても続きだよね」
「うん」
咲夜は、冷蔵庫に作り置きしていた軽食を温め直していた。一方知佳は、スマホで何か情報収集をしていた。そんな間も咲夜は、早めの夕食を準備しながら知佳の様子を見ていたのだが何かを熱心に知れべているようで指がせわしなく動いていた。
夕食の準備は温めるだけだったのですぐに終わりカウンターに置いて行った。
「知佳、出来たぞ運んでくれ」
「うん」
そう言って、自身の夕食が乗るプレートを持ってテーブルに着いた。今日の夕食はハンバーグとごはん、ポタージュだった。
「「いただきます」」
2人は食べだしたのだが会話は無く会話が始まったのは、食事が終盤のタイミングだった。
「さっき何調べてたんだ」
「何って、武器関連の情報」
「それで何か出て来た?」
「うーん、何にもってな感じ」
「そもそも、火薬とかって手に入るのか」
「買おうと思えば買えるみたいだけど結構高いみたい」
「そうだろうな」
「ひかりちゃんから買えないのかな?」
「聞くしかないな」
「そうね」
「後で、聞いておくよ」
「了解」
「それで、明日の13時からだけど大丈夫か」
「何が?」
「売り出す台数のことだよ」
「そこは、問題ない」
「わかった」
咲夜は、先に食事後終わったので自身の食器やタッパなどを洗っていると同じく食べ終わった知佳も食器を持ってきたので受けっとって同じように洗っていると横で咲夜が洗っていた食器を流して水切り台に置いてくれていた。
そして、洗い物が終わった二人は、そろってパソコン部屋でヴィジオンにログインした。
ーーー
ログインすると先にログインした知佳が部屋から出て行くところだった。その時のリビングに他の2人がいることが話し声から確認が出来た。咲夜は、部屋から出ることなく警察車両用に準備していたカスタムパーツを確認していた。カスタムパーツをの中にはサイレンなど警察車両には必須になるようなパーツも含まれていた。その確認自体もそれほど時間が掛からなかったのですぐに部屋から出て行った。
「あ、お兄ちゃん起きて来たんだ」
「ああ」
「因みに、二人は下に降りて行ったよ」
「了解。何か言ってたか?」
「いや、何も言って無かったよ」
「わかった。あとそうだ最近、肥料系は売ってるの?」
「全く売ってない」
「そうか、それならなんだが、特許売ってくれないか?」
「ハーバー・ボッシュ法のこと?」
「そう、逆に他に何か持ってるの?」
「何個か裁縫的なもので持ってるけど」
「そうか、それでハーバー・ボッシュ法売ってくれない?」
「それはいいけど幾らで買ってくれるの」
「幾らがいい?」
「少し考えても」
「良いよ。1階に降りて来るから値段を決めたら教えて」
「了解でーす」
咲夜は、カスタムパーツを作成するついでに二人が何をしているのか確認しに降りて行った。
昨夜は、二人は会議室に居るものだと考えていたのだが二人は、先日作ったトレーラーの中に入っているようで二人を直接確認することは出来なかったが中から声がしていたのでそこにいることは認識することが出来た。普段は、作製した簡易的な差し込み式なカギで車やトレーラーは施錠しているのだが鍵自体は咲夜の部屋の机の上に置いているので恐らく知佳が持って行ったと咲夜は予測していた。実際知佳が部屋を出ていく時に個人的に確認したいことがあり持ち出していた。咲夜はそんな状況を見つつも作製機に設計図を読み込ませている内に素材部屋に素材を取りに行くことにした。すると、丁度トレーラーの中から出て来た二人に出くわした。
「お、おはよう」
「咲夜さん、おはようございます?」
「そこは、おはようでいいと思うよ」
「そうですかね」
「言いはず」
「大丈夫だと思いますよ。それで何を確認していたんですか」
「このトレーラーをいずれキャンピングカーとか移動で式で何かできる部屋にならないかなと思いまして」
「それなら、必要に合わせて設計するので教えてください」
「ありがとうございます」
「はい、後今の車がある程度落ち着いたら例の車作るんで」
「はい」
「それで、知佳は何してるんだ?」
「警察車両で販売する車の3列目になるところがどうなってるのか気になって」
「トランクルームになってるだろ」
「うん」
警察車両は、大型のSUVなので3列目を作ろうと思えば作ることが出来るのだが今後の拡張性を考えて1列目と2列目と同じように仕切られていた。そのことを確認していなかったようでそこが、今朝の話し合いで気になったのであろうそこを確認しに来たようであった。
「それで、咲夜は何しに来たの?」
「あー、この車のカスタムパーツを作りに来た」
「パトランプとかっていうこと?」
「そう、それとかトランクルームに置く引き出し式の収納箱とか」
「へー」
そんな話とかをしているとひかりが下りて来た。
そして、咲夜を見ると宣誓をするかの如く声を上げた
「お兄ちゃん、決めた」




