31話 計画
あの後、4人は例の店に行ったのだが見たことない商品があったりとテンションが上がっているひかりに対して、知佳は今後必要になりそうな素材を素材屋で黙々とカートに入れていたのであるが量が問題で咲夜と同じように大量に金属を買おうとして瑠璃に止められていた。素材屋の商品は若干変化しており今まで置いていなかったパーツなどが置いてありそこには咲夜が特許を持っている物も含まれていた。因みにこういったゲーム的に販売されていても料金は咲夜に入ってきているので咲夜の所持金は2100万Gほどになっておりこのことは、先に汎用性が高いパーツを取得することが所持金を多くすることが出来ると示していた。
「知佳さん流石がに買い過ぎです」
「大丈夫、咲夜が払ってくれる」
「おい、限界はあるからな」
「いくら?」
「言わん」
「そう」
ひかりは、自身が欲しかったものが買えたようで嬉しそうにしていたのだがもう一回買いたいものがあると言い出した知佳を瑠璃が先ほど店内で見た光景が繰り返されていた。既に前回と同額程度の金額を使っておりそこには、新しく警察様に作る車の素材は含まれていないので実際はもう少し掛かっておりその分、荷物もあるのでトレーラーの半分ほど埋まっていた。
「ひなちゃんも知佳さんを止めるのを手伝ってください」
「むりだよー。知佳さんは、こうするて決めたら梃でも動かないだから」
「そんなこと言わないで」
「お兄ちゃんのことなら少しは聞くと思うけどね」
そう、ひかりが言うと瑠璃は、咲夜に止めることを願うように目線を合わせて来た。流石にこれ以上買うと何かあったときに使うお金がない上に家での作業スペースがなくなるので瑠璃に賛成ではあった。
「知佳、また今度こよう」
「めんどう、一回で済ませた方が楽」
「そう、言わずに」
咲夜が願うように言う後ろで同じように瑠璃も手を合わせて御願いしていた。それを見た知佳は、さすがに普段、料理や掃除をしてくれている瑠璃にそこまでやられると諦めるしかなかった。
結果、知佳はこれ以上の買い物は止めて、家に帰ることになった。若干知佳は不満げではあったのだが。
ーーー
あれから、家に戻ってきた咲夜はすぐに作製に取り掛かった。前回と同様に設計図の読み取りには時間が掛かったのだが、予想していた時間よりは早く終わり、ここも前回と同様に登録額、作製にかかる金額と必要量が表示されていた。その登録額が前回よりも50万G安い100万Gだった。
「何で、安いんだ、と言っても共有部品が多いからだろうな」
「でしょうね。それでも100万Gするんだからそこが、大変ね」
「まあ、これは、官庁用の車だからすぐに取り返せるでしょう」
「そうじゃなきゃ困るけどね。それで、すぐに作るの?」
「速い方が、試走も出来るからな」
「そう」
咲夜は、前回同様に必要な金属の種類、量やパーツを集めて置いて行った。前回車体は、すべてジュラルミンで作ったのだが今回はパーツごとに金属を変えた。これは、知佳からの助言でジュラルミンは素材コストが高いから高額になって行くのでそこはアップデートのパッケージを作って入れた方が儲かるというのでこうなった。
各パーツは前回同様製作機内で組み立てられるように書きその中には、知佳が書いた配線図も含まれていた。そして、最後にV6のエンジンを最後に入れた。これは、車自体の特許を公開した時にエンジンだけは確実に自身で管理しようと決めたので先にエンジンだけは作りそれを組み立てるとという形になった。
それから、作製が始まった作製自体は、今回内装も含まれていたので前回より長い4時間だった。作製が始まりしばらくは、それを眺めていたのだがさすがに飽きて来たので部屋を出た。そこには、先に3階に上がったと思っていた知佳が水路に繋がるスロープの中腹で腰を下ろしていた。
「どうしたんだ」
「うん?この世界は、不思議なものが多いなと思って」
「どうしてだ」
「ちょっと待ってて」
そう言って今は何も使って無い部屋から150cmぐらいの長い包みとの50㎝ぐらいの短い包みで両方布に包まれたものを持ってきた。
「ここだとなんだから上に行かない」
「わかった、それ持つ」
そう言って、知佳から奪い取った荷物は、意外にも重量があった。二人は、その荷物を持って咲夜と知佳の部屋に入って行った。因みに、瑠璃とひかりは、既にログアウトしているのでここには以内にだが万が一のことを考えて部屋に入ることになった。
部屋の内装はさほど変化していないのだが二人の要望で部屋に一際大きい机が置いてありその机に荷物を置くとキッチンから飲み物を取ってきた知佳が部屋のカギまで閉めた。
「そこまで、することか」
「うん」
「それで、何これ」
「開けたら、わかる」
そう言われた咲夜は、大きな包みから開けることにした。咲夜は、運んでいる時点で何が入っているか大まかな予想はつけていたのだが、その予想は、半分だけ当たる結果になった。
「銃か」
「うん」
「いつも間にこんなの作ってたんだ」
「咲夜がいないタイミングで少しずつ」
「そうか」
そこには、銃が5丁入っておりマスッケット銃は3丁入っておりその形状はすべて異なっており残りの2丁は火縄銃だと分かった。火縄銃の1丁を除く残りすべてが今現在世界で使用されている銃の形状に酷似していた。
「これ、特許技術に入っていなかったか」
「入ってたけど銃身とかのサイズを変えてるから派生型として登録されてる」
「そうか、因みに試射は」
「してない」
咲夜はマスケット銃の1丁を手に取りいろいろ見ていた、銃身は当然金属製で銃床とかは木製で出来ていた。そして銃床の肩が当たる部分と銃身の下面に「0100026」と刻印されていることに気が付き他も調べてみると番号は異なっていたがそれぞれ下桁の二つが「28」「31」「33」「34」となっていた。
「これ」
「そう、この島には既に銃が34丁あるんだと思う」
「そうか、この小さい方は」
「拳銃、マスケット式だけど」
そう言って、見せられた小さい包みにはこちらも現代型の1丁と昔ながらの形状の1丁、合わせて2丁が入っていた。それを、見て咲夜は疑問に思うことが出来てしまった。
「何ですべて、19世紀止まりなんだ」
「正確には、17世紀後半までの銃しか作れなかった」
「そうか、ならこの形状は説明が付かな」
「そう、それで形状は問題ないと思ってこれを作ってみたの」
そう言って、机の引き出しから1枚の設計図を取り出してきた。咲夜は、一時期銃のゲームにはまっていたのでそれが何のパーツかすぐにわかった。
「装弾関連のパーツか」
「そう」
「それで、結果は」
「見ての通り作れなかった」
「作れなかった」
「正しく言えば、資格がないと言われた」
「資格か」
「そう、多分だけど現代式の銃は何かの資格がないと作れないみたい」
「だろうな」
「そう、そこが問題でその資格が「どこで手に入るか」」
2人は、製作機は、完全に自由に作ることが出来ると考えていた。これは、他のプレイヤーも同じでどうやったらこの銃が作ることが出来る資格を入手できるか考えるはめになっていた。そして、この問題は、世界中のプレイヤーが抱えている問題でもあった。
「これは、計画が一つめんどくさくなったな」
「そうね」




