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リンク  作者: yuyu


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29話 金額

 咲夜の条件が気になった署長は恐る恐る咲夜に条件内容を聞いてきた。


「条件は、そんなにありません」

「そうですか」

「ええ、まず一つ目です。今乗っている車をそのまま渡すわけにはいきません。私たちの足が無くなりますから」

「ええ、それは分かります」

「二つ目は、それ相応の代金はいただきます」

「そこは、問題ないです」

「そして、三つ目、始めに5台販売します」

「もう少し台数が欲しいのですが」

「だから、始めにです」

「初めにですか?」

「はい、まず自分達は会社ではないので大量に作ることは出来ませ」

「それは、わかります」

「それに私一人で作ったわけではないので協力を仰がないといけない人がいます」

「それは、理解できます」

「なので数日貰って作れるのはそれぐらいだと思います」


実際には、もっと多くの車を作り出すことは可能なのだが、それには学校に行かないなどいくつかの条件が必要なので不可能だった。


「出来るだけ速く欲しいのですが」

「では、1台だけすぐに渡せるようにしましょう」

「それは、ありがとうございます」

「ただ、改造はしませんし、内装もほとんどない状況になってしまいますが」

「う、それは」

「なら、後日にしませんか」

「少し、時間を」


そう言うと署長は、「ちょっと席を外します」と言って、部屋から出て行った。

昨夜は、肩の荷を下ろして今後のことを話そうと考え知佳に話しかけたのだが知佳は、「どこから聞かれてるかわからない」と言って口を閉じてしまった。5分度してから署長は戻ってきた。


「今回の条件を飲みましょう」

「それは、ありがとうございます」

「ええ、こちらこそありがとうございます」

「では、正式な契約は後日にしましょう」

「はい、こちらでも話したいことがあるので」

「では」


そう言って二人は警察署を後にした。因みに二人が警察署を出るまで署長が見送りをしてくれた。


ーーー


警察署を出た二人は街中を探索して走っていた。これは、知佳の要望でもあった。


「契約の内用はどうするんだ」

「どうするも先に会社を作るしかないでしょ」

「まあ、そうだな」

「でも、会社はどうせ作るんでしょ」

「どうしてそれを、ああ動画か」

「うん」


知佳がすべてを見ていることを忘れていた。未だに咲夜は、気が付いてはいないがその渡した動画の中にはシャワーを浴びている動画も含まれていたのだが。


「早まった考えるしかないな」

「うん」

「でこの後はどうするんだ」

「どうするも家を仮に行く」

「そうか」

「良い場所あるんでしょ」

「まあ、ありはする高いが」

「問題ない、私は払わないから」

「誰が払う、て俺か」

「うん、いろいろ手伝う」

「わかった。ならこれを切り上げて一旦戻ろう」

「うん」


2人は、一旦咲夜の住む家に戻ることになった。

家に戻ると、シャッターが開く音で気が付いたのか一階の広いスペースで瑠璃とひかりがいた。そして、咲夜の横に人がいることに気が付いた二人は首を傾げていたのだが、知佳と面識があるひかりはすぐに知佳と気が付いた。


「お帰りなさい」

「戻りました」

「あの、資材をいくつか使ったのですが大丈夫でしたか」

「問題ないですよ」

「それは、良かったです」

「何か問題はありましたか」

「いえ、何もありませんでした」

「それは良かったです」

「はい、それでなんですがこの方は」


知佳は、車から飛びおりるような形で車から降りると待っていたひかりが話しかけていた。

しかし、咲夜が手招きをしていることに気が付いた二人はこっちに来た。ひかりは、瑠璃に並び知佳は、咲夜の横に立った。


「こちらは、俺の知り合いの知佳」

「どうも、知佳です」

「それで、こっちの人は一緒に作業してくれたりする瑠璃さん」

「「初めまして」」

「これぐらいでいいか」

「なわけないでしょ」

「そうか」

「そうなの」

「えっと、逆に何を言えばいいんだ」

「確かに」


兄妹と知っている他の二人はそれを眺めているだけだったのだがきっかけを作ったのは、瑠璃だった。


「ここではなんですから、上に行きませんか」

「そうですね」


4人は3階で話すことになった。その時咲夜は車から買ってきたタオルを持って上がった。


ーーー


2人の顔合わせは問題なく終わり談笑時間になっていた。


「あ、お茶入れてきますね」

「はい」


瑠璃が席を立ったタイミングであることを思い出した咲夜は、ひかりに話しかけていた。


「そうだ、家一人で大丈夫か」

「家?」

「現実世界の」

「あー、そのことね。お母さんがしばらく早く帰って来るって」

「そうか、あのワーカホリックの人が」

「うん、ある意味今回の話は、良かったかも」

「それは、確かに」

「まあ、今回の基の原因は知佳だがな」

「それはそう」


そんな、話をしていると瑠璃が戻ってきた。そこには簡単な軽食も含まれていた。

その軽食を食べながら話し続けていたのだが、いい加減本題を話せと言わんばかりに知佳が袖を引っ張て来た。


「ああ、話すよ。瑠璃さん、会社の話はどうなりましたか?」

「会社の話ですか、ひなちゃんと一緒にすることにしました」

「そうですか、そこである仕事を受けませんか?」

「ある仕事ですか」

「ええ、車に関する仕事で」

「車に関する仕事ですか?もう一台作ろうとしてるのではなく?」

「ええ、まあ、いいや 警察の車を改造するんですがその内装のデザインをお願いしたいんです」

「良いです引き受けます」

「まだ正式な契約をしてないから何とも言えないけど」

「わかりました」

「値段はどうしますか?」

「そこは、お任せします。素材に関してはこの倉庫の物を使うので」

「うーん、そうなったときに販売するものですから自身で購入した素材があった教えてください」

「わかりました」

「知佳、これで大丈夫だと思うか?」

「それなら、咲夜が内装のデザインを買った方が早くない」


知佳が、言ったことは、何か腑に落ちるものだった。確かに素材を使っていく中でめんどくさい計算が入るのであればデザインごと買った方が安上がりではあった。それに瑠璃たちも一度デザインするだけで今後修正が必要になった時だけ作業をするだけだったので負担が無かった。


「確かに、わたしがデザインしてもらったのを咲夜さんが買ってくださったほうが楽ですね」

「でも、良いんですか?」

「はい、その分自由に時間を作ることが出来るんで」

「でも、それは申し訳ない気もします」

「そうですか?」

「ええ」

「なら、1台売れるごとに咲夜がいくらか払えばいいんじゃない」

「知佳さんそれは私が申し訳なくなるのですが」

「仕事をした人は正当な金額をもらうべき」

「なら、利益の10%とか」

「それは、高すぎます」

「じゃあ、9で」

「いや、3%でも多いのに」


結局、話し合いの結果デザイン費として500万Gを支払ったうえで利益の5%を支払う形に落ち着いた咲夜からしてみればもう少し払っても良かったのだがこれ以上はと言って聞かなかったので諦めるしかなかった。

咲夜は、ある程度の話がまとまったので知佳の家の話をすることにした。


「知佳、家を借りに行くぞ」

「うん」


2人が家を借りに行こうと言いだと瑠璃が何か焦ったような反応をした。


「咲夜さん、出て行くんですか、私何かまずいことをしましたか?」

「え、いえ、知佳の家を借りに行くだけなんですが」

「知佳さんもこの家にすまないのですか?」

「え」

「だから、知佳さんこの家にすまないんですか?」

「いや、部屋無いですし」

「咲夜さんと一緒の部屋だと思っていたんですが」

「知佳とですか、恋人でもないのに一緒の部屋は使いませんよ」

「恋人じゃないのですか?」


どうも、瑠璃は知佳が咲夜の恋人と考えていたようだった。実際に瑠璃は咲夜の部屋のベットのサイズを変えたりそれに連携して家具の配置を考えていたのであった。


「恋人じゃないです」

「そうなんですね。でも知佳さんは咲夜さんと一緒に会社をやるんですよね」

「うん、やる」

「なら、一緒に生活したほうがよくないですか?」

「それは、そうだけど」

「それに、知佳さんだけが別の家は寂しいです」


咲夜からしても知佳が同じ家であればいろいろ便利なのだが実際問題この家の居住スペースには空き部屋は無く、知佳が寝る場所が無かった。因みにプレイヤーがログアウトした後もそこには体があり続ける上に何か外からダメージが入るとそれが反映されてしまう、それを知らなかった多くのプレイヤーがそのままログアウトしたことで人によっては蘇生が必要になったプレイヤーもいた。

そして、さっきも見た咲夜と瑠璃の押し問答が知佳対瑠璃&ひかりとなり結局知佳はこの家に住むことになった。そして、部屋はなぜか知佳の要望により咲夜の部屋となり瑠璃は嬉しそうに「デザインし直さなきゃ」と言っていた。


「そうだ、咲夜さん」

「はい」

「咲夜さんは、ばねの特許持ってませんか?」

「持ってますよ。でも、安い金額で自由作成にしていませんか?」

「ええされてはいたんですがこんな感じのを作りたくって」


そう言って差し出されて紙にはサイズと何段にして隙間はいくつ欲しいとかはじめと比べて詳しく書いてあった。


「これだけ、詳しく書いてあった問題なく作れると思いますよ」

「作ろうとしたんですが量が問題で」


そこには2050個近い個数が書かれており特許は一個ずつ買うので確かに手間ではあった。必要個数作製機に打ち込むだけだったので楽ではあった。


「これは、めんどくさいですね」

「はい、なのでこれ事お渡しするのでお願いしても良いですか」

「それは、かまいませんが今後たくさん必要になりますか?」

「うーん、場合によっては必要になるかもしれないので多めに600個ほど多めに作ってもらえませんか、追加の分はお支払するので」

「別に払わなくて大丈夫ですよ」

「でも」

「ここは、受け取っておいてください」

「はい」


咲夜は作製しに降りて行った。


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