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リンク  作者: yuyu


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27話 コンテナと宅配車

 あれから休憩時間の終わりのギリギリまで知佳のお父さんと話したのだが終始「俺たちの寝室は使うなよ。泊まるのは構わん」と言った感じで終いには、うちの部屋が上の階にあるからそっちに家具など入れて暮らして構わないとまで言いだした。流石にと思い何か間違いがあったらどうするんだと言ったそうなったら嫁にでもしろ言うまで、言い返しようがなかった。

今は、さすがに何もなしで知佳の家に行くわけにもいかず一旦家に帰って来ていたのだが一緒に知佳も来ていた。


「どうして、お前まで来るんだ」

「うん?」

「いや何故に」

「逃げないように?」

「なぜ、疑問形なんだ」

「まあ、ついでにパソコンの状態も見て帰るから」

「まあ、それはありがとう」

「問題ない」


昨夜は、知佳の家に持っていく着替えを昨日の白いコンテナとは違い黒いコンテナに詰めて行った。昨日母が使ったコンテナは利用者共用のコンテナで今咲夜が使っているコンテナは個人所有のものだった。これは、一度買うだけでコンテナの使用料金が掛からず輸送料金だけ負担するシステムのもので各自で色が決めたり絵を指定の範囲で書くことが出来る代物だった。


「それ、持ってたんだ」

「あ、そうだなうちには6つあるな」

「そのサイズ便利?」

「90Lのサイズか?」

「そう」

「なんとも言えんな、いろいろ詰めるならこれぐらいいるな」


昨夜は、何泊する羽目になるかわからなったので若干多めに持っていくとにした。所有コンテナであれば中は自由に改造していいので昨夜は、中に棚や竿を通すことでハンガーのまま服を掛けることが出来るように改造していた。


「そうなんだ。買おうかな」

「持ってなかったのか?」

「3個持ってるけどそれより大きい200Lと150Lと120Lしか持ってない」

「何でそんなに大きいんだ」

「パソコンとか考えると便利」

「確かにうちにも200Lが1つあるけど年に1,2回使う使うぐらいだぞ」

「確かに」


知佳が持っている200Lが自動配達をやってくれるサイズでそれ以上は人が行うことになっている。また、各コンテナには底面に小さなタイヤが4輪ついているので子供でも問題なく動かすこととが出来るようになっていた。


「一つぐらい40Lがあっても良いんじゃないか」

「そうね」

「夏には修学旅行もあるし」

「買うことにする」


そう言って知佳は、スマホで買い出したのだがコンテナ自体は決して安価なものではなく大きくなれば高価になって行き咲夜が言った40Lコンテナですら20万円ほどするものではあった。それを難なく買おうとするところを考えれば知佳がどれほどの資金力があるかが分かる。

知佳が、コンテナを買っている間に一通りの必要な物は詰め終わりコンテナ内にヘッドギアを詰めるかを考えていた。回収が早ければコンテナはすぐに移動してくれるのだが時間が掛かればこの後すぐにやると言っている知佳が入れないと言った拗ねそうだった。


「知佳、ヘッドギアはどうすればいい」

「うちには2台あるから問題ないけど認証があるから持ってきたら」

「そうするか」


ヘッドギアには、使用者ごとにほぼ自身の専用機となってしまう。これは接続を安定的に行うため必要であったりデータのために保護機能が付いておりそれを登録、解除するのはめんどくさく知佳ですらわずらわしく思うものだった。

昨夜は、ヘッドギアは、コンテナに詰める詰めることにした。すぐに使うことになりそうだったので料金が多少掛かるが宅配車を予約することにした。最後に詰めるものがヘッドギアだったので詰め終わった咲夜は、知佳を自室に置いて1階にある宅配部屋に持って行くことにした。


「相変わらず、90Lでも物入れると思いな」


昨夜の家には、エレベーターは付いていないので自力で1階に下ろす羽目になった。コンテナ自体は、7Kgと若干重いように感じるのだが荷物を入れると更に重くなってしまう。そのため大概の家庭では移動しやすい場所でコンテナに詰めていくのだが咲夜は横着したためこうなっていた。

何とか運んだ咲夜が宅配部屋に到着すると既に宅配車が到着していた。宅配車の荷物のスペースは、200Lも積むことがあるので90Lが3台入る様になっていた。咲夜は、荷物を置きコンテナに付いているボタンを押すと宅配が開始されたことになりコンテナが自身で宅配車の積載スペースに乗り込み、乗り込み終わったことが確認されると先ほどまで開いていた入り口が閉まり積載車が動き出して行った。


ーーー


昨夜が、一連の作業を終わって部屋に戻ってきたのだが未だに知佳はスマホと睨めっこしていた。


「準備終わったぞ」

「うん」

「どうしたんだ、そんなに悩んで」

「コンテナに合った内装、どこにあるの?」

「あれか」

「うん」

「あれは、自作だぞ」

「欲しい」

「そうか」

「作って」

「それは、かまわんが依頼して作ったから少し時間が掛かるぞ」

「いい」

「なら、コンテナを注文してからだな」

「わかった」


そう言って。知佳はコンテナを購入していた。そして知佳にしては珍しくコンテナの色が黒であった。


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