13話 行動
ジュラルミンを取得した後いつものように現実世界に戻るのではなくそのまま自室に戻り記憶している仮の車両となる車の構造や大きさを記憶していたためそのまま書いていたのだが咲夜は電装系には詳しくないため電装関連は一切ないのだがライトの形状を作ることは出来るのでそこに付いては問題ないのだがカーナビやステレオ関係が一切なかった。
すると、手元に置いておいた電子端末が鳴り出した。
「やほー、元気ー?」
「うん、元気だけどどうした?」
「えっと、飛行機って作れる?」
「作れないことは無いと思うけど時間が掛かると思うよ」
「そっかー」
「どうしたんだ?」
「いや、飛行機乗ったことないから乗ってみたいなと思って」
「そうか、うーん出来ないことは無いけど」
「そうだよね」
「そうだ、こっちに来る?」
「えー、お金がかかるじゃん、それに畑だってあるし」
「売却すれば」
「えー、そうだなそっちに行くのもありだけど畑が出来る地域あるの?」
「ありはするけど遠いよ」
確かに農業区が存在しているのだがその農業区は12000番台にあり咲夜の家がある2000番台からは、直線距離でも50kmほど離れているため徒歩移動では時間が掛かる上に自動車があったとしても移動には時間が掛かる地域のため農業をしようと思うと12000番台に住居を構える必要がある。
「うーん、どっちみちそっちに移り住むなら土地とか売らないといけないし」
「売らなくても良いんじゃない持っておいても損はないし」
「確かにそうだけど」
「それに、ひかりが住んでいる地域は、国が立つ可能性もあるし」
「そこが、一番心配だよ。下手したら戦争が起こるかもしれないのに」
「そうなると、今のうちにこっちに来たら」
「うーん、そっちに移住するお金がない」
「それは、俺が出すから問題ないけど、ちょっと前に結構な金額持っていなかった?」
「いまも持ってるよ」
「それなら、来たら?」
「そうしよっかな」
「そうしたら」
「そうする」
「おお、到着する時間教えてくれたら空港に迎えに行くよ」
「うん、それよりさっきから何してるの?」
咲夜は、机に電子端末を置いて話しているため若干声が遠かったためかそこに疑問を持ったようだった。
「うーん、新しい図面書いてる」
「今度は、何作るの?」
「車」
「え、もう一回言って」
「車だけど」
「速くない?それ、しかもエンジンを搭載するやつでしょ」
「そう」
「こっちだと、プレイヤーが作った電気自動車が走ってたけど」
「もう走ってるんだ。こっちではまだ走っていないよ」
「まあ、一人乗りではあるんだけど」
「まあ、それでも走ってるだけ便利だけどそれ特許の項目にある?」
「うーんどうだろうあるとは思うけどそんなに性能は良くないと思うよ」
「それは、そうだろうね。バッテリー自体が性能がよさそうじゃない上にリチウムが採掘できていないからリチウムバッテリーがない上に鉛バッテリーだからそんなに走らないだろうね」
「そうだね」
「ひかりは直ぐに出るの?」
「いや、また今度丸1日移動に使える日にする」
「了解」
「それじゃあ、またね」
「ああ、また。ご飯の時間になったら教えて」
「うん、こっちもまだいろんなことするからもう少しいる」
「了解」
「はーい、また後でね」
そうして、切れてのだが咲夜の手は止まることなく続けていたのだがお腹が空くような感覚があったのでキッチンに行くと同じようにお腹が空いてのか瑠璃が料理をしていた。
「咲夜さん、お腹が空いたんですか?」
「はい、それよりはっきりとお腹が空くという感覚がはっきりしましたね」
「そこが驚きですね。はいお茶です」
「ありがとうございます。そうだ、少し先になると思うんですが妹がこっちに来ると思います」
「妹さんがいたんですね。そうなると私は出て行った方が良いですか?」
「構いませんよ、いざとなったら妹か自分が元の家を借りるんで」
「良いんですか?」
「ええ、同じ金額を支払っている上にこの家を見つけていたのは瑠璃さんなので」
「わかりました。そうだ、何時の布を買いに行きますか?」
「布ってそもそもどこで売っているんですか?
「えーっとここですね」
瑠璃は、手元に置いていたのであろうタブレット端末でその場所を表示してカウンターに置いた。その場所はここから離れてはいない5000番台の地域ではあった物のメインタワーに行くよりも距離はあった。
「ちょっと、遠いですね」
「はい、でも早めに布は欲しいのであっちで買ってから郵送してもらおうかと考えていたんです」
「そうなんですね。ということはこの食材も同じように買っていたんですか?」
「いいえ、ここから5分ほど歩いた場所にNPCが経営するスーパーがあるのでそこで買ってきました」
「それは、ありがとうございます。いくらでした?」
「良いですよ。そんなに高額じゃなかったので」
「それでも」
「咲夜さんの方がお金使ってるんじゃないですか」
「そんなに使っていないと思うんですが」
自際には、咲夜はこの数時間で160万Gほど使っているため少額と言うことではないのがだ咲夜からしてみれば必要経費だから使っているだけでという感じではあった。
「それに、ここの家具は咲夜さんが当てた素材から作っているので咲夜さんのものと言っていいんですよ」
「それを言われてしまうと返しようがないんですが」
「これで、私の1勝ですね」
「これを1勝にされると困るんですが」
「せいぜい困ってください」
「さすがに、すべて支払ってもらうのは心が痛いんで今度から全部出しますよ」
「払ってもらう必要も無いんですが、さすがに断るのは申し訳ないので折半で」
「わかりました。後これを」
そう言って咲夜が差し出したのは、先ほどまで書いていた。図面の数枚ではあったのだがその数枚には2種類あった。
「これって、さっき私が書いた車の内装部分ですか?」
「はい、ただこのサイズのままになるかは分からないですがこれ以上小さくなることは無いと思います」
「速くないですか?エンジンだけじゃなくていろんなものが必要だと思うんですが」
「ええ、必要なんですが既に必要なパーツはエンジンにに付いているので問題ないですよ」
「わかりました。あとこれは何ですか?」
「それは、仮の車の内装です」
「ありがとうございます。お願いがあるんですが、椅子などのこれは変わらないといった内装のパーツを先に作ってもらえませんか?」
「わかりました。先にそのパーツを作っておくのと既にある程度仮の車の設計図を書くのは終わったのでそう少しで出来ると思います」
「それは、早くないですか?」
「あー、今までの時間と比べると早いんですが、この車は何度か現実世界のプラモデルで作ったことがあるのである程度の形状と構成は覚えていたのでそんなに難しくは無かったのですよ」
「そう言うことなんですね」
「ええ、ただガラスがないので後で買いに行かないといけないんです」
「ガラスてどこで手に入れることが出来るんですかね」
「特許のところにはなかったので、NPCから買うことが出来るんですかね」
「出来るかもしれないですね」
「ガラス屋さんとかあるんですかね」
「後で調べてみますね」
「お願いします」
会話の中でも瑠璃の手が止まることは無く手際よく料理をしておりその手際は明らかに現実世界でも料理をしているようであった。その姿をしばらく見ていたのだが少し瑠璃が緊張したような素振りが見えたので観察を止めて、U字の段差に腰かけて壁に掛けてあった液晶にゲーム内でプレイヤー演奏した音楽を流した。この液晶は元々この建物に備え付けであったものであったのだが場所がキッチンの正面にあったものを移動させてきたものだった。しばらくの間音楽を流していたのだがそれにもすぐに飽きてしまい咲夜は先ほどまで書いていた続きをやることにした。
ーーー
5分ほどして瑠璃が呼びに来た時には、リビングに料理の匂いが広がっておりこのゲームのリアルさを再度実感させられた。
「ごはんが出来ました」
「わかりました。これができたらすぐに行きます」
「わかりました。待ってますね」
咲夜は宣言どうりすぐに書き終えて食卓に着くと目の前には出来の良い料理が並んでおり腕の良さが分かった。
「これは、すごいですね」
「そうですか、家でも同じように作っていたので」
「そうなんですね」
「はい、冷めないうちに食べませんか」
「はい」
食べ始めていると味も日本人の口に合うような味付けになっており瑠璃が日本人であることは薄々感じてはいたものがはっきり分かった。
食事自体は、1時間ほどで終わり外の景色も完全に夜に移り変わっており既にゲームにログインして5時間程度立っていることが分かった。
「一旦、現実世界に戻ってきます」
「わかりました。今日はもう戻って来ないんですか?」
「場合によりけりですね。時間に余裕が合ったら戻ってきます」
「わかりました。私はもう少し作業をやってからログアウトします」
「あ、そうだ、先にバケットシートと通常のシートの2種類を設計しておいたので後で作っておきます」
「それは、ありがたいです」
「作ったらどこに置いておけばいいですか?」
「2階の大きい方の会議室に置いといてもらえませんか?」
「そこに置いておきますね。因みにどっちを使いますか?」
「あー、メインの方は普通のを入れて、仮の方は後で考えておきます」
「了解です」
「はい、それではひとまずおやすみなさい」
「おやすみなさい」
咲夜はその後は、宣言どうりに製作機でバケットシートと通常のシートの2種類をアルミで2脚ずつ作り会議室に入れていおいた。因みにこの2種類のシートは特許登録されることなく作成された。
ーーー
現実世界に戻ってくるとお腹が鳴った。
「腹減った。それより今何時だ」
ベットも前に投影している時計で確認してみると16時と夜間ではなかったものの朝食しか食べていなかったので1階に降りてみるとひかりも同じようにお腹が空いたのであろうカップラーメンをすすっていた。
「ほにいちゃん、ほふあふとひはんだ」
「口に物を残してしゃべるな」
「お兄ちゃん、ログアウトしてきたんだ何か食べる?」
「何がある」
咲夜が聞くとひかりはキッチンの横にあるパントリーからあれやこれやとカップラーメンを何種類か取り出してきた。このパントリーは、咲夜自身も入ることが出来ない空間になってしまている。パントリーに入っても問題はないのだが物を動かしてしまうとひかりが分かりやすく配置しているため良い顔をしないため咲夜は入るのを控えていた。
「どれにする」
「うーん、うどんで」
「はーい」
咲夜は、うどんを選びしばらくボートしていると目の前に出来上がった。カップうどんが置かれた。
「ありがとう」
「どういたしまして」
咲夜は出て来たうどんを5分ほどで軽く完食してしまった。




