11話 技術制度の変化
アップデート自体は3時間ほどで完了した。しかし、若干の眠気があったため軽く睡眠を取ることにしたのだが2時間もしないうちにひかりに起こされる。ことになった。
「お兄ちゃん、起きて」
「なに、叩かなくても起きるよ」
「めちゃくちゃ、製作機に変更が入ってる」
「うーん、どんな変更?それよりコーヒー頂戴」
「うん入れるから目を覚まして」
ひかりがコーヒーを入れてくれる間に咲夜は、パソコンをいじり始めた。
変更内容について書いてあるか確認していたのだがあまり明確的に書かれておらずひかりが焦っている理由が分からなかった。
「はい、コーヒー」
「うん、ありがとう」
咲夜がコーヒーを飲んで目を覚ますのを待っていた。
「で、何が大きく変わったの?」
「製作機が特許登録の仕方と作成、作製金額が大きく変わった」
「まず、登録は何が変わったの?」
「登録は、紙に書いて登録すればいいだけだったでしょ」
「ああ」
「それが、書いて材料入れないと登録すらできないようになった」
「うわ、少しめんどくさくなったね」
「うん、それ以上にめんどくさくなったのが作成とその金額かな」
「えーっと、もしかしてだけど特許登録された人しか作れないようになったとか?」
「そう、あたり。だから、お兄ちゃんが登録したエンジンは、お兄ちゃんしか作れないか高額の特許料を払うことで作れはするみたいだけど」
「うわー、さらにリアルになった」
「だから、取得者が作って販売する方が安いから結構売れてるみたい。通販でだけど」
「製作金額は?」
「製作金額は、製作した時の金属と材料の金額の1割分が作成費用になった」
「あーだから、小物とか作ろうと思った時はちょうどいい金額になったけど大型のものになると結構な金額が掛かるっていうことか」
「そう言うこと」
「そう言うこと、もしかしてベアリングやばいことになってる?」
「うーん、どうなんだろう、因みにハーバーボッシュ法で作ってた肥料は、予備を作ってたんだけど無くなった」
「どうやって、作ってたの?」
「そのまま、作製機でボタン押したら作れてたから、そこに買ってきた袋を入れて置けば袋入りが出来てた」
「結構、楽に作ってたんだ」
「そう、お兄ちゃんも一回入ってみたら私もう一回入って来る」
「そうしてみるわ」
それだけ言うとひかりは部屋から出て行った。
ーーー
一旦、咲夜もヴィジオンに入ってみることにした。するとリビングの方から物音がしていた。顔を出してみると瑠璃がキッチンの方で調理器具をかたずけていた。
「瑠璃さん、ログインしてきましたよ」
「あ、起きたんですね」
「こっちでも起きたって言うんですね」
「そうみたいです」
「それより、冷蔵庫入れたんですね」
「はい、今の今入れてもらいました」
実際キッチンのところに銀色に輝く箱がありそれは明らかに冷蔵庫だった。
「それより、コンテナの確認しませんか?」
「したいんですが先に2時間程度時間をもらっても大丈夫ですか?」
「ええ良いんですけど何をするんですか?」
「エンジンの新型を書いておきたいので」
「了解です」
「私は、キッチンを片付けておくので」
「はい」
咲夜は、一旦作製機に紙を取りに降りて行った。
製作機で紙を100枚ほど出していたのだが自室に机と椅子がないことを思い出したので作製機で軽く作ることにしたのだが材料が手元になくコンテナから取り出すことにしたのだが鉄があることは買う人していたのでそれで作ることにした。
ーーー
鉄で作った机と椅子は重く若干、引きずりながら3階に持ってきたのだがさすがに段差を乗り越えるのは難しかったので瑠璃を呼ぶことにした。
「瑠璃さん、机と椅子を運ぶのを手伝ってもらえませんか?」
「良いんですけど、部屋のデザインは私に任せるのでは?」
瑠璃は、若干睨むような感じでこちらを見てきたのだが咲夜からしてみれば若干の怖さがあった。
「えっと、一応仮で作ったんですが」
「それなら、良かったです」
咲夜の睨んだ顔は、笑顔になり咲夜は、ひかりみたいだと思った。
二人で運んでも金属の塊であることには変わりなかったので重いのには変わりなく咲夜の自室まで持っていくのを諦めて手前の部屋に入れることにした。
「ふー、重かったですね」
「すいません、軽量化なんて考えずに作ったので」
「鉄だけでどれくらい使ったんですか?」
「インゴットで3つぐらいです」
「ていうことは、37kgぐらいですね」
「たぶんですが」
そのあと、軽食を持って来てくれた。
ーーー
咲夜はその後、先のエンジン特許の取得と同じように設計図を書いて登録したののだがこの時に新しい試みとして組み立てまで入れ見るとそのまま取得が出来てしまった。同時に鉄製のエンジンが6機もできてしまった。
「咲夜さん、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。コンテの中身確認してみますか?」
「はい」
二人は、この前の様にコンテナを開けたのだがその時に金属とか材料を運び出そう決めていたので咲夜はある物を先ほど作っていた。
「咲夜さん、こんなもの作ってたんですか?」
「今さっき作りましたよ」
「これ、確かパレット何とかですよね」
「パレットトラックですね。ブレーキとか付いてないんで結構危険な代物になっているんですが」
「そうなんですね、一旦出してみますか?」
「ええ」
そう言って二人でパレットに乗った金属を出していった。一番初めは、コンテナと地面に10㎝程度の段差があったのだがその段差は先ほどと同様に金属の塊のスロープを作って運び出していった。
運びだすのに1時間程度かかったのだが素材だけども1階にある4部屋の内の1室が埋まりある材料はの内半分はコンテナに入れることにした
内訳は、鉄20t、アルミ20t、木材10t、ステンレス20t、カーボン繊維10t ありその他こまごまと入っていた。その内木材をコンテナの中に入れることにした。
「結構な量がありましたね」
「ええ、当たった身からしてみれば結構当たりな気がするんですが」
「これは当たりですね」
「そうだ、木材とか部屋の装飾に使いますか?」
「良いんですか?」
「良いですよ」
「では、使わしてもらいます」
「どうぞ」
「そうだ、咲夜さんは注文大丈夫ですか?」
「注文ですか?」
「はい、アップデートが入って注文が入るようになって私は髪留めしか登録していないのであまり問題なかったんですが、咲夜さん通販登録していないですよね」
「ええ、していないですけど。確認どうやってするんですか?」
「えっと、電子端末の通販の欄に注文品て書いていないですか?」
咲夜は、言われた通りに操作していくと注文品の個数が書かれていた。
「えっと、とんでもないことになってます」
「たぶん先に通販登録した方が良いかもしれません」
「した方が、良いですか?」
「はい、通販サイトに商品と値段を登録すれば一個ごとに価格の1割の手数料と材料費が取られるんですが勝手にやってくれるので」
「します」
咲夜は、急いで登録するとものすごい勢いで注文品は無くなったのだが同時に幾ばくかお金を手にした。
「幾ら手にしたか聞いても大丈夫ですか?」
「ええ、20万G程度でした」
「それ、いくらにしたんですか?」
「ベアリングをサイズによっては変わるんですが600円から100円にチェーンを1本5万~1000円にしました」
「結構なバラツキがあるんですね」
「さすがに小さかったり短いのに10万Gとかなると誰も買って買ってくれませんし」
「それは、確かにそうですね」
「ええ」
咲夜は、ベアリングやチェーンなどは登録したのだがエンジンは登録しなかった。理由は簡単で現状はエンジン類は独占したほうが得だと考えたからであった。
「そう言えば、エンジンでジェットエンジンみたいなのが新しく特許として登録されていましたよ」
「え、そうなんですか」
確認してみるとエンジンの項目にジェットエンジンとあったがその内容を確認して咲夜は少し安心した。そのエンジンがパルスエンジンであったためであった。
「良かった、これなら大丈夫です」
「大丈夫なんですか」
「ええ、燃料の消費が多いエンジンなので太平洋の横断とかはできないうえに騒音がすごいので」
「そうなんですね」
「はい、でも少しジェットエンジンを早めに取った方が良いように感じてきました」
「そうなんですね」
「ええ、それよりこのコンテナ外に持って行きますか」
「はい」
二人で、入れた時と同じようにコンテナを出していった。




