8.ガイセルへ
「タケルさーん!おきてください!!」
シリーの大きな声で俺は目覚めた。朝になっていた。
「もう、いつまで寝てるんですか!ガイセル行くんですよね!」
「ああ、そうだった、ガイセルへ行く予定だったんだ。」
「もう!はやくしてください!」
俺はシリーにせかされるまま準備を急いだ。
二人で外に出るととてもいい天気だった。
「ああ、まぶしい、今日はいい天気だな」
俺は太陽を手で隠しながらいった。
「ガイセルはポーラの森を抜ければすぐですよ!」
シリーは地図を見ながら言った。
俺らはポーラの森に向かって歩きだした。
「シリー、ポーラの森ってどんなとこなんだ?」
「ポーラの森は穏やかな所ですよ、魔物も比較的弱いので私でもすぐ森を抜けれます。」
俺はそう聞いて安心した。でもフラグが立った気がした。
ポーラの森の前までついた。
俺は嫌な予感を感じていた。
「なんだろう、ちょっと不安だ。」
シリーは不思議そうに言った
「大丈夫ですよ!ポーラの森でなにか起きるなんてぜっーーたい、ないです!」
「いやいや、フラグというものが立ちまくってるんだが。」
「フラグ?またわからないこといって、タケルさん、いきますよ!」
シリーに手を引かれ俺は森に入っていった。
森のなかはシリーの言うとおり弱い魔物が多かった。キノコの魔物、植物の魔物、鳥の魔物
星鉄の剣で十分殺れた。
ポーラの森をそろそろ抜けそうな、奥にまできた。
「シリーの言った通り、魔物よわかったな。俺でも余裕だった。」
シリーは笑顔で言った。
「ですよね!魔物弱いです。」
だよなって言おうとしたとき、少し先から男の声が聞こえた。
「ぎゃぁーーー、たすけてくれー!」
その声と同時にドガーーンと大きな地鳴りと共に爆発が起きた。
俺は察した、やっぱりあれはフラグだったんだと。
しかし、シリーは違った全速力で、音の方へと向かいだした。
俺は慌てておいかけた。シリーとは速さに差があるため時間がかかった。
シリーに追い付くと、シリーは剣をすでに抜いていた。
周りには男が二人血を流して死んでいた。
近くには怪我をした男がいた。
そして、シリーの前にはまがまがしい魔物がいた。巨大な狼の魔物だった。
グレーの毛皮をまとっていたが、血により赤く染まっていた、鋭い牙が2本出ていた。目は赤く充血しており、低い鳴き声をひびかせていた。
怪我をした男はシリーと俺に向かっていった。
「あいつは、グレイウルフ、こんなところいるはずがないんだ、やつは危険すぎる逃げろ。」
シリーにはその声は聞こえてないようだ。
俺も星鉄の剣を抜いた。
「おい、あんたら正気か。」
怪我をした男はいった。
事後報告ありがとうございます。訂正いたしました。