3.出会い
グサッと鈍い音が響いた。
3本牙の猪の牙があたりに散らばった。
俺の目の前には、綺麗な銀色の鎧をきた、長い髪の金髪の女の子が立っていた。
「大丈夫ですか!?」
女の子がそう言った。俺は声をあげる間もなく気絶した。
目を開くと宿屋のような部屋のベッドの上にいた、しかし体はどこも痛くなかった
「指折れたはずなんだけどなー。」
しばらくすると、扉があき、さっきの彼女が入ってきた。
改めてみるととてもかわいらしい顔をしていて、思わず見とれてしまった。
「怪我大丈夫ですか?」
心配そうな表情をした、彼女はオレンジ色の瞳はとても綺麗だった。
「いや、全然大丈夫です!ほらこの通り!」
俺は指を上げて広げたり、閉じたりして、彼女に見せた。
「よかったです!でも指かなり折れてましたよ、もうあんな無茶しないでくださいね。」
彼女は俺を説教するようにこういった。
俺は心のなかで、説教されてるのにちょっと嬉しいそう思った。
「でも、指なんで治ってるの?」俺は不思議そうに言った。
彼女は笑顔で言った、「治癒の魔法ですよ!私こう見えて治癒魔法もできるんですよ!」
俺は心に思った事を思わず口に出してしまった。
「魔法ほんとにあるんだ・・・」
彼女は不思議そうに答えた
「当たり前じゃないですか!なに言ってるんですか!」
俺は言い返す言葉が出なかった。
彼女は続けた
「ところであんな所にいて何してたんですか?見たところ武器もお持ちじゃないみたいですが。」
俺はなんと答えたらいいか分からなかったが、直感で彼女になら正直に話してもいい、そう感じて全て話した。
彼女はとても驚いた表情をして、しばらく考えこんでいた。
そして、彼女は口を開いた
「一体あなたが何者なのか、よくわからないのですが、それでもこの世界を見て答えを見つけないといけないんですね。私も一緒に協力しますよ!」
俺は驚いて言った「見ず知らずの俺にこんなによくしてくれるなんて・・」
彼女は照れながら言った
「なんとなく、見過ごせなくて そういえばお名前なんて言うのですか?」
「そういえば言ってなかったね俺の名前は タケルだよ。」
彼女は笑顔で「タケルさんと言うのですね、不思議な名前、、私はシリー 、 シリー・ベルガモットと言います。これからよろしくお願いします」
そう言った
シリーか、とても可愛い名前だなっと俺は感じた。