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ある日の昼休み

 ある日のお昼に何気ない話から始まった。


「お二人は何部だったんですか?」

「何部だと思う?」


 その質問にサツキさんはうーんと考えて頑張って答えを出そうとしている。


「ナオさんは…家庭科部?」


「おおすごい正解!」


「ナオさんは、料理とかが上手そうだからそう思ったんですけど…田上さんは……」


「まあ、なにが言いたいかはわかる。俺の今の体系的に運動部というのが想像できないんだろう」


「いえ、そんなことは……」


 そういうと、雅人の顔から足先までを見回して、必死の考えているみたいだ。


「えーっと、相撲部?」


「見たまんま!違うよ、前はもっと痩せてたから」


「じゃあ、アメフト部」


「ブー」


「柔道部」


「ブー」


「ラグビー部」


「ブー」


「レスリング部」


「ブー」


「ボディービルディング部」


「ブー、てかここらの中学で聞いたことあるのそれ?」


 「いえ、ないです」と、真面目な顔で答える。


「ないのに何で答えたの。やばい、超面白い!」


「ちょっ、ナオさん!笑わないでくださいよ」


「サツキちゃんって意外と天然なんだね」


「天然じゃありません、たまにトンチンカンなこと言っちゃうだけです」


 いやいや、サツキさんそれを世の中では天然というんですよ。


「正解は空手部」


「ううん?ううん」


「なに、その納得してなさそうな反応」


「いや、空手やってる人ってもっとこう……筋骨隆々で正拳突きで牛一頭殺せる感じの人がやるもんだと思ってました」


 なんで、サツキさんの空手家のイメージって人類最強みたいな人なんだろう。


「いやいや、そんなのたくさんいたらそれはそれで怖いでしょ」


「えっ、だから日本は昔最強の戦闘民族として恐れられていたんじゃないんですか!」


「いや、もうどこから突っ込めばいいかわからないよ。空手はいろんな説があるけど少なくとも国内では沖縄発祥だし」


「えっ!そうなの」


 思わず叫んでしまった。


 完全に沖縄発祥は一部の流派だけだと思ってた。


「これはあれだな。さっさんは世間知らず説が濃厚だな」


「さっさん?」


「おう、サツキだからさっさん」


「なるほど……っていうか私が世間知らずってどういうことですか!」


 ええっ!いまさら突っ込むの。絶対あだ名よりも先につっこむよね普通。というよりも、もうキャラ崩壊しているから。


「ねえ、ナオー。お腹すいたー」


「おなかすいたー」


「有里もミオも、ナオにべたべたしない」


「なに私は一歩引いた大人な女です感出しているのよ。バーカ。それに比べればミオのほうが何十倍もかわいいわ」


「うっとうしい」


「そういうツンツンしてるところも好き」


「むー」


「はいはい、ほら食べるよ」


 全員で合掌する。


「せーのっ!いただきまーす」


 こんな日をみんなでいつまでも過ごせればいいのに

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