第4話 名前
次の日、狩に出かける準備をしていると、マジックパイソンが、クレイに寄って来て、足元をよじ登ってくる。
「狩に行くけど、ついてくる?」
クレイが聞くと、縦に頭を振る。
賢いモンスターもいるもんだと、クレイ感心しながら、どうやって連れて行くか考える。
昨日の夜は、濡らしたタオルの上で寝ていたマジックパイソン。
そういえば、ペットにするなら、名前が必要だなと、ふと思い浮かんで、
「名前つけようか?」
と、聞いてみた。
マジックパイソンは、その爬虫類独特の、表情の読み取れない顔なのに、何故かクレイには、嬉しそうに見えた。
目がキラキラしていたからだ。
「何にするかな〜モンスターのペットって、珍しいのかな?いや、魔物使いっていう、モンスターを使って狩とかする、冒険者もいるみたいだし、そう珍しくもないのかな。でも、俺にとっては、初のモンスターのペットだし、大好きな蛇のモンスターだしな!特別なペットだな〜。特別だから、スペシャル名前を付けてやろう!」
そう言って、頭を悩ませるクレイだか、遺伝子には逆らえない。お気楽適当な性格である。だんだんどうでも良くなってくる。
スペシャルな名前、スペシャル...ピンッ!っと、閃いた。
「お前の名前は、シャルだ!」
そう言った。