ファイナルライフ 最終回じゃないよ!
よろっす
俺は今、リビングの扉の前にいる。リビングの扉の前NOWだ。なぜ、入らないかって?入れないんだよ。なぜかって?そりゃもう
「ピギィィィ!プギギ!パギィィ!」
っていう音が聞こえるからだ。その音は、何かの生物の鳴き声じゃないことを祈る。
「あ、カズマ入っていいよ」
ハルの声だ。ハルがあの部屋で生きているなら、俺も大丈夫だろう。そう自分を安心させ扉を開く。ギィィィ。
「うわぉぁぉそやそこむかまたむおや!むおや!」
なんだよ、むおやって。
そんなことより聞いてくれ。なんかリビングに虫っぽいのがうじゃうじゃいるんだが。
「ハル、そ、その虫?達は毒のある奴いるのか?」
いないと答えてくれ頼む。ギャルのパンティーやるから。
「この部屋には5種類くらいかな。マラダガスパイっていう虫が特に毒強いから気をつけてね」
この部屋にはって、他の部屋にもいるのかよ!マラダガスパイってなんだよ!意味わかんねぇぇぇぇ!
「カズマ後ろ危ない!マラダガスパイが!」
え?痛っ!え、何?どうしたそんなに慌てて。
「マラダガスパイの毒は強力なんだよ!放っておいたら死ぬぞ!」
死ぬとかそう簡単に言うなよぉ。嘘だよね?
「その毒は医療の発達してるダルマーニアにある薬草じゃないと治らないぞ!」
え、じゃあ取ってきてよ。死ぬのやだよ。
「僕はカズマに死んでほしくない!だからダルマーニアまで薬草を取ってくる。少しの間だけ我慢していてくれ」
いやいや、死んでほしくないって嘘だろ。何回も殺すとか言いやがって。
「それでは行ってくる!」
こうして、ハルのはカズマを救うための旅に出たのであった。
「的な?」
いやいやいつからハルの妄想に入ったんだよ。
「なーハルー。なんでさ、俺の名前知ってたの?俺はなんでハルと一緒にいるの?詳しく教えてよ」
暇潰しに質問してみる。
「今は答えられない」
今は?
「じゃあ、何時なら答えてくれる?」
「5年後」
ちょいちょい待て待て。さすがに俺もそこまでは我慢できんぞ。
「なんで今じゃ駄目なの?なんでー?教えてよ」
「それは…色々とあってね」
誤魔化されたか。
「詳しく教えてよぉー!お願いだよ!教えて!」
「いちいちうるさい!黙って5年間待てないのか!あぁ!?ふざけんなよ!」
びくっ!ハルがこんなに怒鳴るなんて。悪いことしたな。
「すまん」
「もういい死ね」
え?なんで拳銃持ってんの?撃つ気か?
「え、ちょ、ちょちょちょ待って待ってお願い待って!」
これはまじでやばいやつだ。
「嫌」
即答!はい俺の人生ここで終了〜!
春が引き鉄を少しずつ引いていく。
パァン!!!
あざっす