スヌーズまでの五分
掲載日:2026/06/19
朝日と共にアラームが冷たく鳴り響く。
そよぐカーテンの隙間から光が揺らいでいる。
日の光はぼんやりと柔らかい。
無意識に眉を寄せてしまう。
アラームに急かされる。
起きたばかりの鉛のような体でなんとか手を伸ばし、手探りで消す。
どうせ、また鳴るのだけど。
遠くで車が走る音がする。
もう誰かの朝は始まっている。
ため息をつきながら嫌々目を開けて、「システムウィンドウ」を起動する。
そして、『五分停止』をオンにする。
車の音が、消えた。
そよぐカーテンも、揺らぐ光も、止まる。
少しニヤリとしながら、また布団に潜り込む。
優しい肌触りが包み込んでくれる。
また、スヌーズが鳴るまで。




