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□金ぴか以下略 その2


■B子、黒猫に出会う。




「問いに答えねば、刺客と判断し…切る!」



(判断し、切るとかちょっと待てよ。勝手に判断するなよこの馬鹿金ピカ!

どれだけ傲慢なんですかー?この我侭金ピカ王子!?

あんたなんて王子なんてつけないんだから!今日からあんたは金ぴかピーよ!)



私は心の中で金ぴかピーに好き放題悪態をついた。けれど必死に誤解を説こうと検討するも通じず、悪態をついた所でも馬鹿師匠のせいで通じないのだ。

そして今にも金ピカピーが私に切りかかろうとしていた。



(ここで私は殺されるのか…あぁ、天国の父さん、母さん、今私は二人のもとに旅立ちます。)



そこに天から助けが来たのであった。



「にゃあああああああああああああああああああ!たんまだにゃ。」



現れたのは怪しい黒猫。



(なにこの怪しい黒猫。いやだめよ!私!怪しい黒猫でもこの金ぴかピーから私を助けてくれたのだから!)



「…っな!…猫?だと…」



金ぴかピーは突然現れた猫に剣を止められ驚き瞬時に後ろへ身を引いた。



「猫は猫でも黒猫だにゃ!」



だから何だ。見れば分かる。普通じゃないか。そんな空気が流れた。



(猫は猫でも黒猫だにゃ!ってすっげーーーーー!ってそこじゃないでしょ!

喋ってるよこの猫!売ったらいくらになるだろ!)



「なんだおみゃーら!僕様を馬鹿にしてるにゃね!特にB子お前の考えはお見通しにゃ!」



(マジデ!っていうか私の名前なんで!っていうかB子じゃない!それは師匠がかってにつけたあだ名だ!)



「っとこんな事してる場合じゃなかったにゃ。おい!金ぴか王子!」



「…金ぴか。…私の事なのか?」



(すっげー金ぴか王子の目の前で言った!私は絶対無理だ…

この猫実は凄い奴なんだ。でもこんな奴金ぴかピーでいいんだよ。ピーで。)



ある意味凄いが別にそこまで凄くない猫に、B子感動の目を向けていた。

呼ばれた金ぴか…もとい、王子は自分の事を指して言ってる事は理解できたが認める事が出来ないのか疑問符で黒猫に返した。



「おみゃーの事に決まってるにゃ!金ぴか王子!」



「……金ぴか…。」



王子ショックによるダメージ-150を受ける。



「おみゃーこいつは僕様の獲物だにゃ!」



「っは?」(っは?)



(ななななな、なに獲物?っは?突然私にふるなぁあああああああ!!!)



「一体なんの話だ?」



王子は困惑を隠しきれず猫に問うた。



「おみゃーB子の事も知らずに剣を向けたのかにゃー。なんて恩知らずだにゃー。」



猫はヤレヤレと言った感じに上から目線で王子に説明をしだした。



「こいつはにゃー魔女イザベラ様の敵である賢者の一番弟子なんだにゃー。

そして僕様は魔女イザベラ様に仕えてるとっても強いアニマルテイマーのゴン様の下僕だにゃー。

それでどうして僕様が…」



「…!!お前が刺客だというのか!」(師匠が賢者なわけないぢゃない!?極悪魔法使いですよ!)



「おみゃー達!猫の話は最後まで聞くって習わなかったのかにゃーーー!」



「習った覚えは無い。(それは人だろう…)」

(習うわけ無いじゃん。猫の話なんて聞いた事ないし…。)



「…おみゃー達今僕様に向かってとても失礼な事を思ってるにゃね?」



ピクピクと耳を動かし、尻尾はヘビのようにくねらせ、猫は爪を尖らせた。



「僕様をこれ以上怒らせて猫まんまになりたくにゃかったら、僕様の説明を最後まで聞くにゃ。」



「…っ。分かった。」

(ななななんあ、…メッチャこの猫怖い。)



私はうんうんうんと、首をこれでもかと上下に振った。はたから見たら声がでないので首を必死で振っている怪しい人だけど、ここには金ぴかピーと猫しかいないので気にしない。

というか猫が怖すぎて気になんかしてられなかった。


金ぴかピーは…もぉ言いにくい。妥協してやろうではないか。

王子は流石こういう状況に慣れてるのか、平然としているように見受けられる。だがさすがに猫の強さを感じているのか緊張しているようだ。


あぁもぉなんで私ここにいるんだろう?

私こういうのに全く免疫ゼロの一般ピープルなのですよ、王子に猫さん。



お家に帰っていいですか?



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