半妖としての宿命
「そうなんだ。
祓い屋さんもいろいろ大変なんだねぇ。
わたしは半分妖怪の血が入ってるから
本来は祓い屋さんと敵対してるはずなんだよね……」
わたしのお母さんは妖狐、玉藻前。
人間であるお父さんと恋に落ちて、
生まれてはいけないはずのわたしが生まれた。
「お母さんは討伐されて、
お父さんは妖怪と縁を結び、子を作ったことを
罪に問われて死んでしまったけれど……
死の間際お母さんが言い残した言葉は
いつまでも胸に残ってるよ。
華々しい恋をしてほしい。
種族が違っても、禁忌の恋を犯したとしても
お互いの想いが通じ合っていれば幸せでいられる。
決して自分の想いを曲げないで。
恋をして成長しなさい、華恋。
だから、だからね、わたしはどんな人を
好きになっても自分の想いを貫き通す。
そう決めてるんだ」
へにゃりと笑うと夜月も微笑んだ。
「玉藻さんは天国で泣いてるだろうな。
こんないい娘を持てて幸せだって」
「そうかなあ」
「そうだよ。華恋は良い子だ。
半妖だとか関係ない。俺の大事な幼馴染だ。
だから……絶対に華恋を殺させない……っ」
「ん?何か言った?」
最後の方が聞こえなかった。
「……いや? 俺の今後の方針が決まっただけだ」
また優しく頭を撫でてくれるから、
隠してる狐耳が出てきてないか心配になっちゃう。
「今後の方針って?」
「そうだな、華恋を一生守るって方針かな?」
キュン……!
たった今、キューピッドに胸を射抜かれました!!




